|
ベンチャーの適性?
―平均年齢も随分若い様です。社員とのコミュニケーションのこつは?
だいたい僕は聞くことに徹しています。スタッフの仕事を、じっと見ていて、じっと聞いて、問題に対して最終のジャッジをする。つまり、結論、処理の方法を選んであげるのが仕事です。しかし彼らは大概、ちゃんと自分なりの結論は出
しているのでそれを引き出してあげればいいのですが。
―お仕事のポリシーを教えてください。
僕が考えるSEのSは,システムの意味だけでなく、サポート、セールスを含みます。システムを構築できて、サポートが十分で、モノの売れるエンジニアこそが、当社のSEで、その考え方を社員に徹底しています。
―どういった人がベンチャー企業に向いていますか?
私が考える、変革者、創造者の資質は、"よそ者・若者・馬鹿者"です。
"よそ者"とは、客観的にものが見える人、"若者"とはバイタリティーに溢れている人、"馬鹿者"は「これをやるんだ!」と決意したらまっしぐらの人のこと(笑)起業家には新しい視点でものを見て、アイディアをつぎこみ、それを糧にパワフルに、目的にまっしぐらに走る能力が必要です。私は、特によそ者を大切にしています。たとえば組織がマンネリ化した時にも、自分たちが作ってしまった既成概念を変えるのは"よそ者"です。経営者は、その声を拾って気付かなくてはならない。
▲
人材についてのポリシー
―人材についてのお考えを教えてください。
人材の材は本来は財産の財です。「即戦力のある人材」とよく求人紙などで見ますがそれは本来ありえないと思い
ます。新しい会社に移ってすぐ仕事の出来る人間などいません。企業は人を財として、投資し育てなくてはならないと思います。日本のアウトソーシングとは、企業が人を育てることを放棄していること、個人的にはそう考えています。
自分たちで育てようと思う意志は大切です。人が企業を育て、産業を育てる最も大切な財なのです。
―人材を企業が育てる努力をしないとどのような事態を招くと思われますか?
このまま企業が人を育てることをしなくなれば、日本の産業はますます空洞化する恐れがあります。それはハイテク
産業であればあるほど顕著でしょう。戦後50年、日本人はがむしゃらに頑張った、そして今がある。人を育て産業を 地道に育てる努力をいとわなかったからです。それを忘れてしまって、現状に安穏とし、安易な道を選び続ければ、
空洞化は果てしなく続くでしょう。だからこそ人を育てなきゃいけない。コンピュータ業界は確かに変化が早く、競争も 厳しい。人を育て、産業を育て、と悠長に構えては、変化に遅れてしまうんじゃないか・・・そのあせりが、地に足のつ
かない産業を生み出しつつある。もっとじっくり地に足をつけていかなくては。
新しい展開
―これから新たなビジネス展開を考えられていますか?
異業種では考えていません。コンピュータシステムとハードウェア、この二つが僕達の専門ですから、これを基盤に何かとは考えています。具体的には介護とITの業際ビジネスです。たとえば、乗っている人のデータを発信したり、筋
肉を退化させないプログラムが搭載されている車イス、家族が入院患者の様子を見ることができる介護カメラのようなシステム、そういったものを開発したい。
―介護分野にご興味をもったきっかけは何ですか?
実は5年前に義弟を「筋ジストロフィー」という難病で亡くしています。その年に母も亡くし、生きている時に何もしてあげられなかったことをとても後悔しているのです。介護への関心はそういう個人的なところからでています。
―鈴木社長は「つくばホットライン」という学生のための事業もされています。その目的についてお聞かせください。
学生時代に、社会とは何かを学ぶ機会は本当に少ない。そのせいで日本の学生は随分出遅れてしまう。
最近インターンシップ制度などが注目されていますが、この事業も目的は同じで、企業と学生の掛け橋的な仕組みです。学生に会社の疑似体験を積んでもらう。テーマを与えて、機械を貸し、場を提供し、事業の経験をさせる。
―地域活動の一環なのでしょうか?
地元つくばでは、IT推進のためにも色々と知恵を出させていただいています。つくば出身ですので、つくばへの思い入れは強いです。
―大変多忙な鈴木社長ですが、最後に休日の過ごし方など教えてください。
ガーデニングは結構好きですね。子供と遊んだり・・・趣味は特に無いです。しいて言えばビジネスプランを考えた
り絵にしたりすることが好きです。24時間仕事から離れられない。下手したら夢の中でも仕事しているかもしれません (笑)
▲
|