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コンピュータの便利さを
わかってもらえた時が一番うれしい
2002/05/28 VOL.9
クリックアンドクリエイト 代表 海野智幸さん

海野 智幸
Tomoyuki Umino

茨城県出身。昭和43年5月5日生まれの34歳。
ご家族は、奥様と娘さん(4歳)の3人暮らし。
趣味は写真撮影・映画鑑賞・旅行・スキューバダイビング・スノーボード・アマチュア無線、など多彩。
ご自身の性格は、「よく言えば調和を重んじる、悪く言えば優柔不断かも・・・?」とのこと。

●学歴
水戸市立第二中学校卒〜水戸第一高等学校卒〜早稲田大学社会学部社会学科卒

●職歴
1991年 (株)常陽銀行入社
1996年 (株)アイ・シー・キューブ設立
2000年 クリックアンドクリエイト設立


クリックアンドクリエイト
click&create

2000年10月設立。
Webサイト構築支援、ユースウェア(操作指導・講師業)、技術サービスなど。

●お問合せ
URL:http://www.kuri2.com
所在地:
水戸市笠原町282-1-204
TEL:029-240-3540
E-mail:info@kuri2.com


コンピュータが大好きだった

―クリックアンドクリエイトの業務内容を教えてください。

ITコンサルティング、Webサイトプロデュース、それに、講師や出張操作指導等が主な業務です。それからPC周りの技術設定や販売なども行っています。

―パソコン全般のプロですね。元々そういった分野が得意だったんですか?

いいえ、僕は根からの文系人間なんですよ。ただコンピュータが大好きだったんです。
中学2年生の頃、シャープのMZ80Bというマイコン(当時はそう呼んでました)を理科の先生が持っていて、正直好きな先生じゃなかったんですが、そのコ ンピュータに触りたいがために、猫なで声で遊びに行った記憶があります。大学生の頃は、パソコン通信にはまりました。
でも僕は、技術屋志向ではなく、ただ楽しく使いたいというタイプなんですね。

普通の銀行マンに戻るのは嫌

―最初の就職に、銀行を選んだ理由は?

とりあえず無難な地元の銀行に入社しました。でもその支店の支店長と反りが合わなくて(笑)
研修に行った後の感想文で「今日の研修は意味がなかったと思う」って正直に書いちゃうようなタイプだったもので、「こいつは営業に向いていない」と思われたのか、2年半後システム部に転勤になりました。

―支店長、苦肉の策でしょうか(笑)システム部ではどんなことを?

銀行のオンラインシステムの運用をしていました。それなりにおもしろかったんですが、そこは汎用コンピュータの世界で、自分の好きなパソコンの世界とのギャップは感じましたね。
約2年半システム部にいたのですが、その後また普通の銀行マンに戻るのは嫌だし、これからどうしようかと色々悩んでいましたね。

―28歳の時に、会社を設立されていますが、このきっかけは?

もともと共通の友人を介して知り合いになった人が、個人事業主として3年ぐらい前から創業していた所に、「法人化を考えているんだけど、一緒に会社をやらな いか」と誘われて、平成8年に株式会社アイ・シー・キューブを、共同経営者という形で設立しました。
この会社には約5年ほどおりましたが、約2年前に個人事業主として独立・再出発したところです。

パソコンの何でも屋さん

―海野さんは、MOT(マイクロオフィスオフィシャルトレーナー)などたくさん資格をお持ちですが、これはその頃取得されたものですか?

そうですね。パソコン教室や、ユースウェア(※業務システム導入支援)などを行っていたのですが、経営者と言えども小さい会社だったので、営業もするし、パソコン教室の運営もしなければならないし、自らインストラクターもこなしていました。その為に必要で取得した資格です。

―では、ホームページの作成を始めたのも、仕事での必要性から?

いや、自分のプライベートサイトを作ったのが一番最初ですね。もちろん仕事でも作っていましたけど、僕は写真撮影が趣味なんですよ。それで、自分で撮った写真を公開したくてはじめたのがきっかけです。だから、Webを本格的に始めたのは、フリーになってからですね。今は1ヶ月に1つぐらいのペースでサイトを手掛けています。

―お客様はどんな方が多いですか?

とにかくインターネットやパソコンに、不慣れな方が多いです。だから、ただサイトプロデュースだけをする、ってことは少ないですね。
例えば、「会社のホームページを持ちたいんだけど、パソコンすら持ってない。 どうしよう?」なんていう相談を受けることもあります。物販もやりますので、パソコンを導入して、使えるように設定をし、ソフトやインターネットの使い方を教えてあげて、Webも作る。そんなパターンが多いですね。
要するに、パソコンの何でも屋さんです(笑)

社会人になってまで、こんなに勉強するとは・・・

―パソコンが浸透してきただけに、トラブルも多いでしょう?

そうですね。でも僕は、一度声を掛けていただいたお客様とは、とことん付き合うようにしているんです。
困っている人を放っておけないんですよね。自分にできる限界はありますけど、Webに関係なくたって、お客様が望むものと、僕の能力がマッチすれば、相談に乗らせて頂いてます。そのせいか、面倒見のいい人だとよく言われますよ。

―そういった需要に対応するためには、たくさんの知識が不可欠ですね。

だから勉強が欠かせないんです。社会人になってまで、こんなに勉強するとは思ってなかったなぁ(笑)
新しい資格や現在保持している資格の更新のための勉強が大変で・・・。
ハートも大切だけど、技術も不可欠ですからね。手の抜けない所です。

―講師業もされていますが、面倒見の良い海野さんには、まさに天職ですね。

基本的に人と接しているのが好きなんだと思います。自分で知識を仕入れて、かみくだいて伝えてあげるということが、ある意味自分がやっている仕事すべてに共通している部分なので、講師をしている時に限らず、お客様にコンピュータの便利さを分かってもらえたときが一番うれしいですね。
もちろん、Webを作るのも 好きですけど、一人きりで部屋にこもって作ってると寂しくなってきちゃうから 、あんまり向いてないような気がするな(笑)

人とのつながりを大切に、協力し合っていきたい

―これからは、どういう方向で、事業を展開していきたいとお考えですか?

会社を経営した経験から、人を使うことの難しさや厳しさを学びました。今は組織として大きくはせず、色々な得意分野を持っている人との繋がりを大切にして、協力し合っていきたいと考えているんです。
今はWeb周りの仕事がどんどん増えています。インターネットは、エリアに囚われないのが一番の魅力です。だから、地方の離れた人達とも、積極的に仕事をしていきたいと思いますし、実際に有能な人が沢山いるという事が分かってきました 。これからはそんなネットワークを通じて、良い仕事ができればと考えています 。

―最後に、海野さんのようにフリーになりたいと考えている方に、何かアドバイ スを。

僕が独立しても家族を養っていけるのは、以前の会社で知り合ったお客様と、 変わらないお付き合いをさせて頂いているからなんです。またそうしたお客様から の紹介や、口コミがほとんどなんですね。
何もない状態で独立しようとしている方は、何がきっかけになるかわからないので、何にでも興味を持って、色々な所に顔を出してみるべきじゃないでしょうか。

―最近は、独立志向の方が多いですよね。

確かにそう感じますね。でも独立するということは、自由になったようで、実はずっと仕事のことを考えているので、実働時間はサラリーマンよりずっと長い気がします。
精神的プレッシャーもきついし、一人でやるだけに、好きなことじゃないと続きません。だから僕は、どれくらい儲かるかよりも、どれだけその仕事が好きなのか、よく考えてから周到に準備することをお勧めします。

インタビューを終えて

大体パソコンというものは、初心者には難しく、不親切な機械です。不慣れな方には、自社のホームページを持つなんて、夢のまた夢・・・なのかも。
Webで独立したいという方は、この茨城でもだいぶ多くなりました。でも、こういう初心者のニーズには目をつぶりがちな傾向があります。なぜなら、小さな疑問に丁寧に答えていくのは、とても根気の要ることなのです。

でも海野さんには、ちょっと気軽に聞けてしまう雰囲気があります。あの、何の無理もしていなそうな笑顔に、お客様もホッとして、任せてしまいたくなるのです。
こんな「面倒見のいい」海野さんを頼って、お客様ばかりでなく、茨城でフリーになった方たちのネットワークがどんどん広がっているようです。今後も様々な方面から、“茨城のIT事業”の軸となって、活躍されるのを期待しています。