|
探偵の第一条件は体力!?
―お仕事の中で、大変だった経験はありますか?
それはもちろんあります。車の中で対象者を待っている時は、エンジンをかけられないので、エアコンはつけられないですから、暑ければ暑いまま。冬も、寒ければ寒いまま。張り込んでいる時は、食事もできず、トイレもまともに行けません。
以前、雪が降る頃のかなり寒い高原で、6時間くらい外で写真を撮りたいがために張り込みをした時は、あの寒さの中で、よく生きてたなって思いました。重装備で、着膨れしていては怪しまれるから、ちょっと散歩に出ましたぐらいの軽装でブラブラしてたんですけど、ほっんとに寒かった!
―体力も必要不可欠のようですね(笑)
もちろん!それが探偵の第一条件かも。
全速力で走らなくちゃならないこともあります。電車に乗っているのを尾行していて、対象者が駅で降り、バスに乗るのかと思ったら自転車で行かれたって時には、車もないから走るしかないんですよね。どうしてもダメだったら諦めるけど、限界まで諦めたくない気持ちはありますからね。実際、走って追っかけて突き止めることができたこともあるし。
でも走るのは10歳くらい年取ったらやめるかもしれないですよ、というか体力的にやめざるをえないですね(笑)。
―やはり探偵は、張り込み、尾行が基本ですか?
もちろん、それは探偵術の基本ですよね。でもうちは独自で技術開発をして、コンピュータで遠隔自動監視を行って、対象者の行動パターンを掴んだ上で、追跡調査などに出るので、飛躍的に効率化を図ることができているんです。追跡や張り込みをする時も、車がメインだし、今はほとんど直で追わないですね。
―現在の探偵業界のマーケット状況はどうなんでしょうか?
「調査料100万円」といえば、その金額を出せる経済力のある顧客層しかターゲットにならないでしょうが、例えば20万円くらいの低料金で、高度なノウハウ、安全確実、丁寧な仕事をすることができれば、他の潜在層にいるニーズを掘り起こすことは、まだ十分可能だと思いますよ。
安く提供する為には、技術開発をして人件費を削減して、手間を省くことです。
そういった方針をとっているところはまだ少ないし、目の付け所が良くて工夫したもん勝ちだと思います。
▲
探偵の質を上げて信頼性を高めたい
―ところで、探偵になりたいと思ったら、どうしたらよいのでしょうか?
もしやってみたいのなら、最初はどこかの町の探偵社に弟子入りするのが一番いいんじゃないかな。ここだと思う実力のありそうな探偵社に就職して、しっかりとノウハウを教えてもらうこと。
探偵社というのは、一般的な評判が立つわけじゃないから、見込める師匠を見つけることは難しいかもしれないけど・・・。やりたい方がいたら、うちでも協力しますよ。
―お仕事をする上で、努力していること、勉強していることなどありますか?
報告書、写真などの調査結果が、裁判では重要な証拠として使われることもあるので、相手の弁護士につっこまれないようなレベルの報告書を書く為にも、法律の勉強などは欠かせないです。やはり、うちで出した調査結果が、確実な証拠になるように気を使います。
ちなみにアメリカでは、探偵は制度的に資格認可がされていて、弁護士に次ぐ資格だそうです。国家試験を受け、資格をとって登録し、社会に定着してる職業なんですよ。
―日本の探偵に対する地位やイメージとは、全然違うんですね。
日本で探偵というと、裏のイメージのうさん臭い商売みたいに思われていて、まだまだ地位が低いんですよ。自分も、探偵という仕事が好きだし、好きな仕事の地位がいつまでも低いのはやっぱり我慢ならないことです。社会的地位を上げるためにも、自分ができることをなんとかやっていきたいですね。
―優秀な人材を増やす必要性もありますね。
それが今、大きな課題なんです。自分も独立したとはいえ、まだ師匠にいろいろアドバイスを乞いながらやっている段階ですが、先々は探偵業を極めて弟子がとれればいいなと思っているんです。
探偵にマイナスイメージを持たれないためにも、弟子をとって技術レベルを上げ、信用を高めてたくさんの優秀な探偵を育てたい。だから、できるだけ早い時期にノウハウを確立しなくちゃいけないという気持ちがあります。
優秀な探偵を送り出すことができるようになれば、グループ化するのも可能だし、そうなれば、大きく宣伝もできるでしょう。大きな宣伝ができれば、いい加減な業者を淘汰することもできますから。
当たり前のことのようですが、誰でも安心して利用することができて、きちんと依頼した問題が解決できる。
そんな業界になるように、探偵社の質を上げていくのが、自分のこれからの目標です。
▲
|