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この店は人と人との線をつなぐ拠点
―お店がオープンして2ヶ月足らずですが、大変だと感じることはありますか?
一般的に日本酒というと、有名なブランドのイメージがどうしても強いですよね。ここに置いてあるのは、やはりちょっと見慣れないお酒なので、初めて来店されたお客様は、戸惑いを感じると思うんです。でも、ラベルは見たことがなくても、おいしい日本酒ってたくさんあるんですよ。それを分かってもらう為に、丁寧に丁寧に説明していくことは結構大変です。
それでも「あの日本酒おいしかったよ!」と言ってもらえたり「今日のつまみにはどんな日本酒が合うかな?」という相談に、アドバイスを差し上げて、買ってもらえた時はやっぱり嬉しいです。
また、そのお酒の評判を、造った蔵人に伝えることによって、話に花が咲いたりしてね。
―色々な思い入れがあるお酒ばかりで、小園江さんも、説明するのに力が入るでしょうね。
それはもちろんですよ。自分が蔵元で触れてきて感じてきた、日本酒を作った人の顔や風景が思い浮かぶような、見える説明ができるように努力して、一本一本丁寧に売るようにしています。
商品をたくさん売ることが目的なのではなく、日本酒とお店のファンを増やしていきたいんです。
―作り手の気持ちと、お客さんの話を、双方に伝える仕事でもありますね。
このお店は、蔵元からお客さんまで、人と人との線をつなぐ拠点なんです。私が直接、行って聞いてきた蔵人の思い、その日本酒のおいしさを、お客さんに減らすことなく伝えるということは、とても重要な役目だと思っています。100%伝えるっていうのは一番難しいんですけどね。だから、とても適当になんか売れないんです。
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蔵人とお客さんが出会える「利き酒の会」
―ビールやワインに比べたら日本酒を飲む人は、まだ少ないように思われますが・・・。
日本酒も、少しずつですが、静かなブームにはなってきているんですよ。だから、日本酒を飲まない人が、うちのような店を入り口にして、日本酒のおいしさを知るきっかけになってくれるといいですね。若い人や女の人にも飲んでほしいし、もっと広まってほしい。飲んで日本酒のおいしさにビックリしてほしい。そんなビックリした顔を見るのが楽しいし、一番嬉しい瞬間なんですよ。
―おそのえ商店では、店内で「利き酒の会」という企画をされているようですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
日本酒を囲みながら、蔵人とお客さんが直接、話ができる場を作っています。日本酒を語るのに私の説明で足りなかった部分を、フォローしてもらう意味もあるし、何より作り手とそれを飲むお客さんが、直接話せる良い機会だと思うんです。蔵人がどんな思い入れで日本酒を作ったのか、お客さんはどんな気持ちでそれを飲んでいるのか、直接分かり合える大事な会だと思うので、定期的に企画していきたいと思っています。
―では最後に、将来の夢、展望などありましたら聞かせてください。
いや、ずっとこのままです。お店を大きくする気もないし、人を増やすつもりもないんです。まじめにしっかりした商売をしていけば、家族が暮らせるくらい、人に迷惑かけないくらいにはやっていけるかと思って・・・欲が無さすぎですかね(笑)「なんだか来ると楽しいな」と感じてもらえて、また来たくなるようなお店になれば、充分なんです。
おそのえ商店から、おいしい日本酒をいっぱい広げていきたいですね。
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