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水戸に新しいムーブメントをおこしたい
2002/08/08 VOL.13
K5 ART DESIGN OFFICE 代表 甲高美徳さん




甲高 美徳
Yoshinori Koutaka

福島県出身。
昭和48年12月30日生まれ。B型。

■趣味・・・創作活動いろいろ・水泳他なんちゃってスポーツ・飲み会(!?)

■性格・・・直感を信じて行動し、やってみないと気がすまない。

■影響を受けた人物・・・つまみ食い程度で影響を受けている。強いていうなら都内デザインオフィス・ドラフト代表の宮田氏。

■好きな書籍・・・デザインの現場・BT・STUDIO VOICEなど>雑誌は刺激の宝庫!書籍で最後にはまったのはクトゥルー。漫画は初期の士郎正宗を強力に支持。

■学歴・・・福島県立福島東高等学校卒〜茨城大学入学〜学内にてK5 ART WORK SHOPプロジェクト開始〜茨城大学人文学部人文学科文化財情報学美術史専攻卒

■職歴
1997年 水戸市内広告代理店制作会社入社
2000年 同社退社
2001年 K5 ART DESIGN OFFICEにてフリーでグラフィック業務開始。同年idealの猪狩直彦とデザインユニット「GiGEN」結成
2002年 ミニチュア・カフェ開店


K5 ART DEZIGN OFFICE

■2001年1月より業務開始
■業務内容
グラフィックデザイン業務・・・ポストカード・名刺・ロゴマーク・WEBなど
プランニング業務・・・オルタナティブイベント・ライブイベント企画運営など
コーディネート業務・・・店舗デザイントータルコーディネート・CI制作・イベントコンセプトなど
アーティストサポート業務・・・アートショーケースブランドによる販売

■お問い合わせ
URL:http://www.k5artworkshop.com
E-mail:mail@k5artworkshop.com




 発信型のカフェを目指しています 

―ミニチュア・カフェをプロデュース、そして6月にオープンされましたが、このカフェのコンセプトは?

私とidealの猪狩直彦のユニット"GiGEN graphics"が提案する、新しいスタイルのカフェです。水戸の文化の発信基地である水戸芸術館に隣接したビルにあります。
通常カフェの営業のほか、GiGENオリジナルノベルティグッズやアーティスト作品、DJのオリジナルCDなどの販売も行っています。
基本的にサブカルチャーの様々な要素を果敢に取り入れて、発信型のカフェを目指しています。

―"GiGEN graphics"というのは?

グラフィックデザインや、様々なプランニング、アーティストとのコラボレーションまで手掛けています。デザインだけでなく、店舗立ち上げのトータルコーディネイト、企業とのコラボレーションなど、様々な展開を考えているところです。

―どういった経緯で、猪狩さんとユニットを組むことになったのでしょうか?

猪狩くんは、idealという個人デザイン事務所の他に、DJをしたり、イベントを手掛けているのですが、そういったイベントで、友人を通じて知り合いました。
実を言うと、ユニットを組んでからも、彼の作品はしばらく見たことがなかったんですよ(笑)
そういうものよりも、話し合いから入ったんです。それで、彼とだったら、一緒にやってけると思いました。方向性が一緒だったんですね。2人ともどんなことにも首をつっこむ性分ですし(笑)
アーティストとして、2人・3人で1つのものを作り上げるという発想で、何かをやってみたかった。おかげで"GiGEN graphics"では、一人でやっている時と全く違うことができている気がします。

 GiGENとしてならできると思った 

―その"GiGEN graphics"が行っているものの1つが、カフェですね。カフェをやろうと思った理由は?

今までアートに関わってきて、そのアートの1つの見せ方、形態として、ギャラリーとカフェって言うのは一緒に考えていて、カフェはいずれはやらなきゃいけない、という想いが自分の中にあったんです。
ただ実際には、僕は"K5 ART DESIGN OFFICE"として個人でグラフィックデザインを行っていて、2Dデザインを中心に業務展開しているのですが、そういったデザインとカフェ経営では全くの異業種で、自分のやっていた仕事とはかけ離れていますよね。だから、カフェは一人じゃ絶対できないと思っていました。
でも、GiGENの中のチャンネルとしてやるなら、ありかな、と考えたんです。

―初めてのカフェの経営はどうですか?

難しいですね。デザイナーとして仕事をする時は、大抵自分とクライアントとの1対1で関わるのでお客様の希望することも掴みやすかったんですけど、カフェの経営の場合は対象となるお客様は複数いるので、お客様が求めていることなんかが、読みづらいんですよね。
少しずつ様子をみながら改善しているので、多分これからどんどん変えていくと思います。



 アート団体“K5 ART WORK SHOP” 

―ところで他にも、甲高さんが創設して代表をつとめている"K5 ART WORK SHOP"というアート団体があると伺ったのですが。

週1回のミーティングで企画を出し合いながら、活動をしています。メンバーは、高校生から社会人まで様々です。最近では、水戸芸術館でのワークショップ「かえっこバザール」や、泉町二丁目主催のイベント「宴や夜市」などに参加しています。同じK5という名前は付きますけど、"K5ART WORK SHOP"の方は、自分の中で完全に別物として分けていますね。

―同じアート的な内容でも、個人でグラフィックをやっている時とは、全然違うものなのですか?

同じ創作活動なんですけど、個人的なことを言えば、"K5ART WORK SHOP"の時は、みんなをまとめて、コーディネートする役割なんです。

―ワークショップというのは?

"工房"という意味で、参加者と与える側がいて、一緒に一つのものを作り上げるという、参加型のイベントみたいな感じです。それもアートの1つなんですよ。
K5の活動の中でも、アートに参加しているという意識を、気軽に感じてもらえるような企画を中心にやっています。
今まで「アート」というのは、イメージ的にも絵画や芸術品が先に立っていて、一般的には遠い存在だったと思うんです。ワークショップは、それを、もっと身近に感じてもらうきっかけづくりといったところでしょうか。

 水戸市民を巻き込んで、楽しい街へ 

―そういった活動を、水戸でやっている理由は?

多分水戸芸術館があったからです。なかったら、やっていないでしょうね。
K5でも水戸芸術館と企画連携などを行って、様々なワークショップを展開しています。
芸術館は本当に高い水準で、世界レベルのイベントも開催してますけど、やはりそれだけに絞ってしまうと、周りはぜんぜん育っていかないですよね。
そういうのを危惧して自分達K5が・・・というのは大げさですが(笑)水戸市民を巻き込んで、アートについて一緒に考えていこうよ、って呼びかけたいんです。

―甲高さんにとって、水戸はどういう街に見えますか?

基本的には抑揚のない、ある意味難しい面を持った街ですよね。でも、東京みたいな大都市よりも、水戸という街だと、何かアクションを起こせば、ある程度のインパクトで自分の楽しいように変えていけるという可能性や魅力があるんですよ。
やっぱり、自分の住んでいる場所はおもしろくなくちゃね。

―では最後に、甲高さんのこれからの目標をお聞かせ下さい。

ゆくゆくは、デザイン事務所機能を持った、ギャラリーを設立したいと思っています。事務所もあり、アーティストが作品を展示するスペースもあり、もちろんカフェもある。そういった空間が一つにまとまった施設が作ってみたい。
その上で、デザインやアート、映像、音楽、ファッションなど、サブカルチャーを含む文化が歯車の様にかみあって、新しいムーブメントをおこすような、そんな仕事をしていきたいと考えています。




 







 


インタビューを終えて

ミニチュア・カフェは、家具やインテリアデザインがスタッフの手作りという、なんだかくつろげるカフェです。それだけでなく、アートの発信地として、オリジナルグッズの販売などを手掛けています。インターネットも無料で楽しめ、一人で落ち着いた時間を過ごしたい方には、最適です。

実はジョビジョバとミニチュア・カフェは、深ーい関係(?)にありまして、ミニチュア・カフェに設置してあるi-bookなどのインターネットシステムを、ジョビジョバがサポートしています。このような企業とのコラボレーションを積極的に行っていきたいという甲高さんは、アーティストとしてだけでなく、起業家精神を持った、これからが楽しみな若手の方です。

そんな甲高さんとK5のメンバーが、この水戸で楽しい企みをどか〜んとやってくれることを、期待したいと思います。
K5ギャラリーが水戸に出現するのも、そう遠くない未来かもしれませんね。(モリ)

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