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こうなりたいと思う像に向かって走っていけば
何でもできると思う
2003/1/15 VOL.17
キャラメルモータース 磯野弘幸さん


磯野 弘幸
Hiroyuki Isono

茨城県常陸太田市出身。
S49年7月17日生まれのB型。奥様とお子様2人の、4人家族。
趣味は、仕事にもしているオートバイ、映画、音楽(Jazz)、自転車、旅行。
影響を受けた人物は、D・カーネギー(著書「人を動かす」が、出版から半世紀以上経った今でもロングセラーになっているアメリカの作家)。

■学歴
国立茨城工業高等専門学校機械工学科卒業

■職歴
板金塗装〜花屋〜喫茶店〜バイク修理〜保険会社〜現在に至る


キャラメルモータース
Caramell MOTORS

2002年5月9日設立。
バイク全般の修理、販売。

■お問い合わせ
那珂郡那珂町中台889
TEL:029-295-7330
E-mail:caramel-moto@ezweb.ne.jp

 

 






 

 

 

 



 


 自分が本当にやりたい仕事は何だろう 

―このお仕事を選んだきっかけは?

バイクがものすごく好きなんです。中学生の頃、免許もないのにお年玉で兄の友人のバイクを買ってしまって、「いつか必ずこのバイクに乗るぞ」って思いました。高校生で免許を取って、やっとそのバイクに乗れるようになるととてもおもしろくて、その頃から漠然とバイク屋になりたいと思うようになりました。

―バイクの魅力はどこに?

乗っていて不安定なところかな。車だったらタイヤが4つあるから安定しているけど、バイクは2輪だから、自分でバランスをとらなければならないところがおもしろいですね。それにバイクに乗ると、寒かったり暑かったりと季節を肌で感じられるところも好きです。このおもしろさは言葉ではうまく表現できないし、乗ってみないと分からないんですけどね。

―このお仕事をするまでに、他にもいろいろな仕事を経験されたんですね。

自分が本当にやりたい仕事は何だろう、って常に考えていました。だから、学校を卒業してからもすぐに就職しないで、一年ぐらいオーストラリアで働きながら生活をしていました。帰国してから、保険会社で一番苦手な事務の仕事や、バイク修理、花屋、喫茶店、板金塗装などの仕事もしました。

―それでこのお仕事に辿り着いたんですね。実際に始められて難しいところは?

お客さんから頼まれれば販売もしますが、基本的には修理がメインの仕事です。お客さんから調子の悪いところを聞いて、何が悪いのかを頭の中で推理しなければならないんです。バイクの種類は多いし、故障の原因もお客さんの乗り方の癖などで違ってくるし、その辺が難しいですね。
逆に、調子の悪かったバイクを直して、お客さんが喜んで乗って帰ってくれるときは一番嬉しいです。
でも本当は、自分で乗るのが一番楽しいですけどね(笑)!

 老若男女問わず友達になれるのが魅力 

―ということは、このガレージの中にあるバイクは、全部修理するものですか?

はい。最初は全然バイクなんて無くてガレージもとても広かったけど、今は歩くスペースを作るのがやっと。朝10時から、遅いときは夜の1、2時くらいまで仕事をしたりすることもあります。

―どのようなお客さんが来られるんですか?

お客さんは知り合いの紹介や、怖いもの見たさ?の方が来てくれます(笑)小さな看板しか出してないし、バイク屋っぽくないから、不思議がられて趣味でやっているのかと思われますね。通りから外れていてちょっと分かりづらいけど、自分では秘密基地みたいで気に入ってます。

―ここにはバイクが好きな人が集まるわけですから話も弾みそうですね。

大人になると知り合いはできるけど友達ってなかなかできないじゃないですか。でもバイクは老若男女問わずに、すぐ友達になれちゃうんです。
お客さんと一緒にツーリングに行ったりとか、もっと外に出る機会を増やしたいですね。計画したものじゃなくて、話の流れから「じゃあ、行っちゃう?」みたいなノリで、思い立ったらすぐ出発する。そのほうがワクワクして楽しそうでしょ。バイク抜きのプライベートでも、気軽に付き合える関係になりたいと思っています。

―仕事抜きでも付き合える関係は理想的ですね。

お金に価値を見出すか、人間関係に価値を見出すかは個人レベルで違うけど、僕は人間関係のほうに価値があると思っています。仕事やお金を抜きにしても、付き合っていける関係を築いていきたいし、大事にしていきたいですね。儲けというのは、お客さんと信頼のある人間関係を築けた後についてくるものだと思っています。



 なりたい自分と現時点の自分を比べてみる 

―「ディール・カーネギー」の本に影響を受けたそうですが、考え方は変わりましたか?

昔は、自分の思っている意見と違う見方をする人がいると、相手を責めていました。でも、相手の意見を聞かずに自分の意見を押し通すのは間違いで、なぜ相手がそう思うのか、相手の立場になって考えることが大事なんですね。相手の立場になって考えて接するようにすると、相手の気持ちも動いて、気持ちをキャッチできるようになるんだと思います。周りに気の合う友達ばかりいるのは楽でいいけど、人見知りする人や、苦手なタイプの人とかに会った時こそチャンスですね。相手の立場になって考えて、その人の気持ちを解きほぐして会話ができるようになったら僕の勝ちかな(笑)


―将来乗りたい、憧れのバイクはありますか?

自分で作ったバイクに乗りたいですね。自分が思うように動くバイクを作って乗りたいと思っています。


―独立を考えている人へアドバイスをお願いします。

独立をするには、しっかりした目的を持つこと、夢を持つことが大事です。でも見失いかけた時には、立ち止まる勇気も必要だと思います。立ち止まってもう一度目標を考えて、こうなりたいという自分の像と、現時点の自分を比べてみる。そしてどうすれば理想の自分になれるのか、今足りないものは何なのか考えて、それに向かって行動をしていくことです。


―はっきりとなりたい自分の像を描くことが大事なんですね。

独立したからオッケー、バイク修理ができるようになったからオッケーってわけじゃないんです。目的意識と向上心を持って常に上の像を目標にする。
家が欲しいとか車とかを持ったとしても、自分が向上しなければ環境が変わっただけで、物を手に入れた時点でその目標は終わってしまいます。
自分はこうなりたい、と思うその像に向かって自分で走っていけば、独立じゃなくても、何でもできると思います。

 

 






 

 


インタビューを終えて

「ご自身の性格を一言で」という問いに対して、「情緒不安定」という回答に、「えっ?」。
磯野さん曰く「いつも笑っているわけじゃないし、怒ったり、哀しいときもあるから、常に安定してないんです。でも決して悪い意味じゃないんです。」ということ。それを「情緒不安定」という言葉にしてしまうと語弊があるのですが、言いたいことは分からなくもありませんでした。笑う、喜ぶ、泣く、怒る、そう感じることは、誰にとっても当たり前のことだし大事なことです。何も感じないのではつまらない人生になってしまうでしょう。
磯野さんは、目標をしっかり持って、自分がやりたいことを実現させ、楽しそうに仕事をしていました。とても話しやすい方で、緊張する取材もいつの間にか友達感覚に・・・(ずうずしくてすみません)。
磯野さんのこれからの目標とは、どんなことなのでしょう。とても楽しみです。(さる子)