同じ日本でも東京と茨城は違う世界だ
―「茨城王−イバラキング」は、各メディアに取り上げられる人気サイトですが、青木さんが「茨城王」を作ったきっかけを教えてください。
大学を卒業後、横浜で就職したのですが、サラリーマンの時はとにかく忙しかったんですよ。時間がいつもなくて、営業成績の数字に追われる毎日で。自分のためにやっているはずの仕事なのに、いつしか会社のために動くマシーンのようになっていることに気づきました。そういう生活を変えるために転職しても、組織に入れば二の舞になる可能性が高い。だったら独立して組織の外で働こうと考えました。
それで、茨城の実家に戻ってきたんです。それまでの仕事がパソコン関係の会社の営業でコンピューターに慣れていたこともあり、インターネットを使ってビジネスがしたいと漠然とイメージしていました。それなら自分のサイトぐらい作っておいた方がいいだろう、と思って始めたのが、「茨城王」の前形である「Sm@rtStyle」というサイトです。
―「茨城王」のコンセプトは、"茨城県と茨城県民の地位向上を目指しての、情報発信とコミュニケーションの場"・・・とのことですが、なぜこのようなテーマを選んだのですか?
ずっと僕は「同じ日本でも東京と茨城は違う世界だ」と感じていました。時間の流れも、考え方も、文化や習慣をクローズアップしていくと、違うところがたくさんあるんですよ。だから、両方を客観的に見比べてみるとおもしろいんじゃないか、と思ったんです。
それで何気なく、茨城弁をサイトで取り上げてみたところ、予想以上の反応がありました。実は、それが僕には意外でしたね。地元の人は普段使っている言葉だから、関心がないだろうと思ったら、面白がってくれる人が圧倒的に多い。
この切り口は使えるな、だったらどんどん茨城に特化したら面白いかな、と思って、少しずつコンテンツを増やして今の形になったんです。
―私は個人的に「茨城のヤンキー」が好きなのですが、ああいった茨城のおもしろネタは、ご自分で考えたんですか?
基本的に元ネタは自分で考えますね。それを公開すると、それに対して投稿がきて、内容が増えていくんですよ。だから元ネタさえ面白ければ、あとは自分で何かしなくても、自動的にどんどん広がってくれるんです。ユーザーの方からの投稿やメールの中にも、この切り口がおもしろいなと思うものがあれば、それを膨らませて形にしたりします。
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茨城で一番になってやる、という野望
―現在のアクセス数は?
今は一日に平均800です。
―地元ネタに特化した個人サイトとしてみると、多いアクセス数ですよね。
僕は、「ホームページを持つんだったら、茨城で一番になってやる」という野望があったんですよ。個人でもこれだけできるんだぞ、というのをみせたかったので、アクセス数に関しては意識的に伸ばす努力をしましたね。メッセージをもらったら早めに返事をするとか、まめな更新を心がけたりもしましたけど、何よりも大切なのはコンテンツ(内容)ですね。人は感動するとそれを周りの人に伝えたくなってしまう。だから、おもしろければ必ず口コミが起こります。逆に、おもしろくなかったら、また見に来てもらうのは難しい。
やはりユーザーは地元の人が圧倒的に多いですが、昔茨城に住んでいたという人は懐かしくなるようで、結構熱狂的ですね。帰りたくなりました、というメールをよくもらいます。
影響が大きかったのは、Yahoo!に登録されてからですが、それでも100件超えるのは難しかった。それが一気にアクセスが上がったのは、メディアに取り上げられてからです。
―今までどういう媒体に取り上げられましたか?
ある個人のニュースサイトに取り上げられたのが最初で、あとはプロバイダーniftyのホームページコンテストに軽い気持ちで応募したら入選していて、そこでもアクセスが増えました。紙媒体では、読売新聞の茨城版や常陽ウィークリーなどにも、紹介してもらいました。特に読売新聞に掲載されたときの反響はすさまじく、アクセスが倍増しましたね。
―媒体に取り上げてもらうために、何か働きかけはしていますか?
していないですね。働きかけよりも内容を充実させることが大切です。その結果、媒体の担当者の方から、「サイトのファンだったんです」と言って頂くことが多いです。
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