小学校の高学年から「この道なのかも?」
―お店を始めたきっかけを教えてください。
高校を卒業してから、ずっと飲食業の仕事をしてきました。というのも、料理を作ることや人との出会いもあるこの仕事が楽しかったんです。もともと好きだったんでしょうね。独立したら、お客さんが入りやすい庶民的なお店を作りたいと思って、昨年5月に「遊心」をオープンしました。
―飲食業に興味を持ったのはいつ頃からでしょうか?
両親が共働きだったので、冷蔵庫にあるもので適当に作るくらいでしたが、昔から自分でご飯を作ったりすることもあり、それが楽しかったんです。多分、小学校の高学年ぐらいから「この道なのかも?」って思い始めて、高校のときにはもうこの仕事しかないって決めていましたね。
―実際、独立してお店を持ってみてどのように思いますか?
社員として働いていれば、生活はひとまず安定するけど、上に行けるラインって決まってしまいますよね。自分で経営するとなると、全て自分の責任になるし、生活もかかってきますから、緊張感もプレッシャーも大きくなります。それでも独立したら、ここまでというラインを超えられるかもしれません。可能性が無限大に広がっているんです。どこまでいけるかっていうのは自分次第ですから、少しでも可能性があるのなら、それにかけたいと思ったんです。
僕の方では常に安定した気持ちで
―接客で気を付けていることなどはありますか?
お客さんの方では、楽しくお酒を飲もうと思って来る方もいれば、やけ酒の方もいたりと、いろいろな気持ちを抱えてここにいらっしゃるので、僕の方では常に安定した気持ちで接客をするように心がけています。また、お客さんがどんなものを食べたいのか、何を飲みたいのか、先を読んで接客をしたり、メニューに載ってない料理でも、要望があればできる範囲で作るようにもしています。大きなお店じゃないし、小さいお店だからこそできることをしようと思っています。
この場所に椅子を置いても、お客さんの顔が僕のところから見えない
―カウンターがあるのに椅子がない場所があるのですが、なぜでしょう?
この場所に椅子を置いても、お客さんの顔が僕のところから見えないんです。どうしても必要な時には椅子を出しますが、できるだけお客さんの顔が見えるようにしたいので、ここには席を作らないようにしているんです。それに、来てくれたお客さんには、ゆっくりと食事をしていってほしいから、合い席もしないようにしています。お店に入れる人数は限られてしまいますが、ゆとりを持って楽しんでもらいたいですからね。
ゲームだったらどうしたらいいんだろうって
―「遊心」というお店の名前はどのように考えられたんですか?
これは自分の気持ちなんです。自分にとっては人生も仕事も、例えにするとゲームなんです。仕事をしていると暇な時もある、ゲームだったらどうしたいいんだろうって考えて、ビラを配るとか実行していく。どうしようじゃなくて、この先どう攻めていけばいいんだろう、最終的にどうやってゴールすればいいのかな、ってゲーム感覚で考えるんです。こう言うと、軽い考えだと思われてしまうかもしれないけど、決してそうではないのでその辺よろしくお願いします(笑)
―とてもユニークな考え方ですね。ゲームの中にも浮き沈みはあるのでしょうか?
もちろん落ち込んだりすることもありますよ。あるけど「明日があるじゃない」って考えます。こういう時代だし、良い時も悪い時もあります。あとは運だと思うんですよね。実際、腕が良くても、お金があってもお店を出せない人もいるし、運もあるんだと思うんです。僕はラッキーなことにお店を出すことができたので、後は体が動く限りゲームを続けていくだけですよ(笑)
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