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大澤将彦さん


 自分を正当化するために理由を作っちゃう。
僕はそれだけは絶対しないようにしてます。
2004/07/02 VOL.29
ジオテック[Geotech](有限会社大澤商事) 大澤 将彦さん


大澤 将彦
Masahiko Oosawa

水戸市出身。
1967年 9月6日生まれ。

■職歴
書店の外商(千葉県)〜
自動車チューニングショップ(埼玉)〜
自動車チューニングショップ(千葉)〜

■趣味
釣り

■影響を受けた人物
本田宗一郎

有限会社大澤商事
ジオテック (Geotech)
茨城県水戸市本町2-1-29
TEL:(029)221-2729

業務内容
【オリジナルプリントショップ】
◆Tシャツやブルゾン等にオリジナルプリントや刺繍
◆お店のディスプレイにPOP、ポスター、のぼり、ノベルティーグッツやユニフォーム、キャップ等
◆バレーやサッカー、野球のチームウエア・キャップ等





 1個から何でも作れるお店を作ろうと思った 

―こちらのお店はいつから始められたんですか?

 ここは最初、祖父から始まった本屋だったんです。それから父親が引き継いだんですが、ちょうど10年位前にお店の片隅を借りてステッカー作るようになったのがこのお店の始まりです。

―なぜオリジナルグッズ専門のお店にしようと思われたのですか?

 僕は、車やバイクが好きでクラブに所属していたんですが、そうするとジャンバーとかTシャツとかをチームで揃えたくなるじゃないですか。でも、その頃は業者にお願いしてもまとまった枚数じゃないと作ってもらえなかったんですよね。だったら自分で1個から何でも作れるお店を作ろうと思ったんです。
 最初はステッカー作りから始めましたが、デザインしたものがステッカーになるっていうのが面白くて、そうすると、もっと良いものを作りたいって思うようになって昼夜関係なくいろいろ研究するようになりました。それから、少しずつ仕事が増えてきて、それに合わせてお店も拡大していったわけですが、父親も本屋の引き際を分かっていたようで、オリジナルグッズ専門のお店を本格的に始めることになったんです。

―宣伝はどのように?

 最初は、口コミでしたね。でも、それでは限度があるので、地方の雑誌などにも広告を出して宣伝をしました。ある時、知り合いから勧められて、当時流行ってた全国版の車の雑誌に広告を載せたことがあったんです。そしたら、それがものすごい反響で、電話がずっと鳴りっぱなしになっちゃって、数日鳴り止みませんでしたね。発売元の雑誌編集部にも、うちの電話がつながらないって苦情の電話があったそうです。

―全国版雑誌の効果はすごいですね。

 でも、その雑誌は車の専門誌だったので、客層が車やバイク関係の人ばかりになってしまったんです。僕としては、子供から若い人、おじいちゃんやおばあさんまで幅広い層のお客様に来て欲しかったので、一般の人が見るような雑誌などにも広告を出したりしました。

ジオテック店内

 お客様にお渡しして、その後ですよね 

―ステッカーから始まって、Tシャツのブランドまで立ち上げられて、今はどのくらいのアイテムを取り扱っているのでしょうか?

 数百点になりますね。全部自社製作ですし、やり方も全て独学で勉強しました。

―独学でここまでやられるのはすごいですね。大変なことはありませんか?

 商売って、自分でやると大変って思わないんです。例えば、ライターをどうやって作るのかといろいろ研究するじゃないですか。すると、その研究の中にこうすればいいのかっていう発見があるわけです。発見できたときが楽しいんです。

ジオテックショールーム

―自社製作できないものなどは、他の業者さんに依頼されたりするのでしょうか?

 依頼しませんね。ただ、うちでできるものにも限度があるので、お断りすることもあります。
 オリジナルグッズ専門店って、アメリカなどにはたくさんあるみたいですが、日本では2〜3件くらいしかないみたいですね。自分が欲しいものを1個から作ってもらえるお店があるということを知らない人って、まだたくさんいると思うんです。ですから、もっと宣伝していろんな方に気軽に来てもらいたいと思っているんですけどね。


―印象に残った出来事などはありますか?

 この間、おじいちゃんが来て、奥さんが亡くなってしまったと言って、奥さんの写真入りのマグカップとTシャツを作ってくれと依頼されて作ったんです。数日後、おじいちゃんがTシャツを着てお店に来たんですよ「ありがとう」ってね。なんか嬉しかったですね。

―おじいさんだけにしか分からない大切な一枚を作ってあげられたんですね。

 流れ作業と違って、直接お客様と相談しながらモノを作って、それをお客様にお渡しして、その後ですよね。お客様にどのぐらい喜んでいただけるかって、その後のお客様の表情まで確認できますからね。そこがやりがいにつながるし、この仕事の魅力だと思いますよ。

―逆に難しさは?

 お客様のコンセプトがはっきりしていないときでしょうか。
 ただ「かっこいいものを作ってほしい」、だけではあまりに漠然としすぎていて逆に難しいですね。ただ、お客様の好みに作ればいいのかもしれませんが、それが分からないから自分でかっこいいと思うものしか作れませんよね。
 だから、作ったものが受け入れられない場合もあるし、イメージと違うという場合もあって、そんなときは満足してもらえるまで作り直します。
 人間って、諦める理由を自分で作ってしまったりするときがあったりするんですよね。○○だからできないとか、△△があるからできないとか、自分を正当化するために理由を作っちゃう。僕はそれだけは絶対しないようにしてます。失敗してもやる!とにかくやります。

 自分のために楽しんでやったほうがいいと思うんです 

―スタッフの人材育成はどのようにしていますか?

 失敗を繰り返すことが経験になると思うんです。ですから、たとえスタッフが失敗するなって思ったときでも、あえて言わないこともあります。
 後でフォローのきくものだったら、とりあえずは温かく見守りながら失敗を経験してもらうんです。そうすれば自分で気づくところもあるし、どうしても分からない部分は丁寧に指導します。
 スタッフは、失敗をしたことで一歩前進して、大きく成長してくれますから、失敗することはとても大事なことだと思います。

―皆さんとても楽しそうに仕事をされていますね。

 うちは、学校の休み時間のように賑やかですよ。だからって不真面目なわけじゃなくみんな楽しんで仕事やってくれています。
 基本的に、仕事は会社のためにやろうと思ったら面白くないし続かないし、自分のために楽しんでやったほうがいいと思うんです。それが結局、間接的に会社の利益につながっていくんじゃないでしょうか。
 よく「会社の歯車にはなりたくない」って言う人がいますが、時計でも何でも歯車1個なかったら動かないわけですから、歯車ってすごい大事なんですよ。だから歯車になれと、なれたら大したもんです。その人がいなかったら会社が動かないような、スタッフにもそういう存在になってもらいたいですね。

―大沢さんの今後の目標を教えてください。

 将来は、インターの近くに総合ビルを建てて、もっと総合的なことをやりたいと思っているんですよ。できれば水戸南インターのあたりがいいかな。FRP(グラスファイバー)加工で車のボディの一部を加工できるようにしたいんです。まだまだやりたいことはいっぱいありますよ!

―ありがとうございました。

ジオテック作業機械




















 

 











大澤将彦さん