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This week pick up! 企業の本音 vol.11 (2001/06/27)

□■株式会社アサイン■□
代表取締役
佐川 正夫様

JJ 御社は新進のネットベンチャーとお聞きしていますが組織体制はどのようになって いるのですか?
佐川 5つの部門にわかれておりましてソフト開発部門、サポート部門、セミナー部 門、ハード部門、企画開発とあります。
   
JJ 設立されてどのくらいですか?
佐川 今年で6年目になります。開発の中心は5年前くらいからWebアプリケーションの開発でした。 マイクロソフトのIIS(internet information server)とSQLで構築し、Active  Server Pages(HTML,スクリプト、ActiveXサーバーコンポーネントを組み合 わせたWebベースのアプリケーション環境)で作っていました。Webといってもイント ラネットなど社内活用が主なものですが。
   
JJ 例えばどのうようなものですか?
佐川 文書管理システムや社内の生産管理システムなどです。それをWeb上で作るこ とによってどこからでも利用することができるのです。技術的には、HTMLとプログ ラミングを混在させることで実現できます。
 
JJ マイクロソフトが中心ですか?
佐川 他にオラクルさんのもやりました。
 
JJ ソフト開発以外にもさまざまな仕事をされているようですが。
佐川 実はソフト開発としては売上は50%しかないのです。
   
JJ あとの50%は?
佐川 ハード・ソフト販売はもちろんですがサポート部門がウェイトを占めていま す。サポート部門は、企業様のパソコン・システムなどの技術的なトラブルなどに対 する相談・解決を行います。ハードの設定からシステムの提案まですべてが仕事なの で、たんに「こういうシステムを作ってくれ」と言われて受注するのとは違います。
 
JJ それでシステムクリニックという名前がついているのですね。
佐川 そうです。弊社のマークは病院のマークと似ているでしょ。(プラスの形)
   
JJ 突発的なトラブルにも対処してくれたりもするのですか?
佐川 はい、レスキュー隊が向かいます(笑)
 
JJ レスキュー隊ですか。なるほど。そのような部門をもっている企業は茨城にはある のですか?
佐川 ないと思いますね。数年前になりますが「PCトレーダー」と言う雑誌の特集で取 り上げていただいたことがあります。
 
JJ 注目度が高いんですね
佐川 ハードのトラブルをみてくれるところはけっこうあるようですが、そこからシ ステムの開発・提案までサービスの可能な、ハード・ソフト両方のメンテナンスをす るところはないようです。当時お店の前に蛍光看板を立てていたのが目にとまり記者 の方が寄ってくれました。
 
JJ 確かに御社のマークは目を引きますよね。
佐川 プラスのマークに赤の白抜きですからね。そしてマークの脇にはシステムクリ ニックという文字。これを蛍光看板でやっていました。夜もついていましたよ。
   
JJ たまに病院と間違えられたりして?
佐川 それはありませんが看護婦さんの制服のカタログがきたことはありますよ。 (笑)宛名はもちろん『システムクリニック 婦長様』(爆笑)まあその看板のおか げで雑誌に載るきっかけができたので良しとしましょう。まだ会社を立ち上げたばか りのころだったのでよい宣伝にもなりました。
   
JJ ラッキーなことですよね。
佐川 サポート部門は売上的にはたいした金額にはなりませんが、こういうことを きっかけに新しいお客様との出会いがあるので大きなチャンスです。弊社の技術を見 ていただくこともできますし。
 
JJ 緊急を要するサポート需要の数は多いのですか?
佐川 そうですね。あまりにも多いと人員不足で対応しきれなくなってしまいます が、こういうトラブルは休み前、休み中に特に多くなります。
   
JJ 人材は常に募集中ですか?
佐川 やる気があって頭のすばやさを持っていらっしゃればうちでは大歓迎です。セ ミナー講師の派遣もしておりますし、今年中にはソフト開発部門の人間を15人に増 やしていきたいと思っております。
   
JJ それはやはり経験者ですか?
佐川 正直新卒者を育てていくのは大変なことです。また、コンピュータ業界に入っ て新しい技術にチャレンジしたいという方も満足できるスキルを身に付けるには大変 な努力が必要だと思います。
   
JJ 技術の進歩が速いからですか?
佐川 そうです。「この技術を習得しました。よし、これを使ってなにか作ろう」と いう矢先からまた新しい技術がでてきて、前の技術が陳腐化してしまうといった悲劇 がしょっちゅうおこります。
   
JJ いたちごっこのようですね。
佐川 IT業界とはそういうものなのでしょう。よくドッグイヤーとか言われますが (コンピューター業界の時間のスピードは現実世界の7倍といわれる。)とにかく早 い。それに、世の中が全体的に、スピードアップしているように思います。また、ひ とつの物事を突き詰めるということに意味が薄れているように思います。
 
JJ 厳しい世界ですね。
佐川 いつまでも解決しないものがあるのと平行して、新しいものが生まれそして新 しい問題も生まれてくる。しかし、じっくり研究している余裕は時間的にも金銭的に もありません。解決できない問題です。実際大変な思いをしている技術者も多いで しょう。
   
JJ 新しい技術を使うことが必ずしもよい結果を生むとは限らないでしょう。
佐川 新しい技術は、もちろんそれなりのよさがあるのですが、実際に使用してみる と考えられないバグがあったりする。徹底的な究明ができてそれからリリースという 形をとらないとなかなかうまくいきません。
   
JJ 御社の今後の方向性としては?
佐川 最近までは、つくばのお仕事が多かったのですが、地元ひたちなかにも20数 社ほどお客様がいらっしゃいますので近場にも目を向けていこうと思っております。
 
  □インタビューを終えて
  ソフトウエアの業界が、人材不足と言われて久しいですが、学校教育の変化のスピー ドが、ビジネスの変化に比べて圧倒的に遅いのは一目瞭然で、とにかく実践と独学を 若い時期から続けていないと先端技術を使った顧客に受け入れられるサービス、ソ リューションを提供することは難しいでしょう。一方教育者も圧倒的に不足してい る。アサインさんも人材獲得ではご苦労されているようです。(そんな時こそジョビ ジョバドットコム) そうはいっても、人材さえいれば仕事はいくらでもあるという業界はほかには無く、 厳しい競争があるとはいえ、そこにはサクセスストーリーがごろごろしている夢の業 界です。 アサインさんは、かゆいところまで手の届くサポート体制(レスキュー隊というのは 素晴らしいアイディアですね。)をとって、顧客を魅了するという営業戦略をとられ ています。IT業界に身をおいていると、現実社会の常識とはかけ離れた言語と生活習 慣を身につけてしまいがちですが、顧客との接点を常に持ちつづけ、顧客の目線でソ フトを開発していく姿勢は、顧客を魅了しつづけることでしょう。これは、これから この業界で成功していく鍵と思います。 さらなる飛躍をジョビジョバ一同お祈りしています。
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