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------株式会社キャビンプレス代表取締役------

出身 茨城県日立市
生年月日 昭和26年10月16日
血液型 AB型
学歴・職歴 法政大学中退
森永レストランに勤務後、独立
趣味 絵画・マラソン
影響を受けた書籍
「鬼とならねば部下は動かず」


設立年月日 昭和54年
業務内容

飲食店:イタリア料理 ベイカナーズ経営、 フレンチレストラン 椿倶楽部経営

リサイクルSHOP: BOOK‐1経営、 日立店・多賀店・大みか店・那珂町店

 

■バンドを組んでプロを目指してました。

━柴田さんは早くに事業家として独立され、成功されました。事業を始められたきっかけを教えてください。

実は学生時代、音楽に夢中で、バンドを組んでプロを目指してました。 ラジオ出演やコンサートの前座なども経験して、自分は凄いって過信していたんですね。 その後森永レストランでコックをし、27才の時、独立して喫茶店・軽食のお店を始めたんです。

━ どちらでお店を始められたのですか?

日立市役所の脇の倉庫だったところです。

━ その場所に何かピンとくるものがあったのですか?

立地条件的に「絶対ここだ」という直感があって・・・・ 大家さんのところに日参し、粘り勝ちで店をスタートできました。おかげさまで店の売上げは順調に伸び、 同じ名前のお店を3店まで増やすことができたのです。

━ 日立でお店を出されているのはやはり地元だからですか?

私にとって、日立は凄く好きであり嫌いな町でもあるんです。日立製作所に依存しすぎていて、保守的な価値観が 蔓延しているところが街の元気をうばっています。私などはそんな中では異色な存在だと思います。でも生まれ故郷ですから。ここでやるのが意味があるのです。

■ 大量消費社会から循環型社会へ転換。

━ 今はリサイクルショップ(CDと本)の経営もされていますがこちらのきっかけは何ですか?

飲食店は人が資本ですので、教育などに大変労力と時間を要します。 6年ぐらい前に人材の面で多店舗化の限界を感じていたときに、世の中の流れが大量消費社会から循環型社会へ転換していくように思えました。そして、不要な物を再生し、必要なお客様に安く提供できるビジネスは伸びると感じたのです。 これがリサイクルショップBOOK-1運営のきっかけです。  

━異業種を経営される上でのご苦労を教えてください。

BOOK−1のほうはマニュアルがあり、運営は比較的楽です。 それに比較してレストランは、人の育成での苦労があります。特に技術者の育成ですね。 異業種を経営していることでの苦労はさほど感じません。 両方ともサービス業ですし、顧客満足の追求という点では同じです。

━ レストランに必要な人材を育てる上で、気を使っている点はどんな点ですか?

チームワークが重要ですので、社員とのコミュニケーションに気を使います。 日ごろから、議論しあい、 数字の話、心の話、人生の話も交えながらまず人と人の信頼関係を深めていきます。 チームがばらばらでは、お客様に不快感を与えてしまいますから。

━ 若い人に対して世代格差は感じますか?

私は、世代の違う若い人たちに無理に合わせるつもりはありません。 私自身の経験や考えがあくまでベースにあります。 なかなか受け入れられない事もありますが、継続して問いかけていくことです。

■上司が鬼とならねば部下は動かず。

━最近「上司が鬼とならねば部下は動かず」という本からから影響を受けられたと伺いましたが。

信念と一貫性を持って指導していきたいものです。

━さて、そろそろお料理の話を聞かせてください。イタリアン(ベイカナーズ)フレンチ(椿倶楽部)と 異なるジャンルを提供していますね。

料理に対するこだわりというよりも、あくまでマーケットの求めるものをいち早く提供することにこだわっています。 たとえば、イタリアンも大手がフランチャイズで展開する以前から始めています。 流行の一歩先をいくと言うか、お客様のニーズの先読みをするというか、そういったことを大切にしています。

━チェーン店との差別化は意識されていますか?

ディスカウントによるチェーン展開とは異なる、店の個性を大切にした経営をしていきたいです。 個店主義ということでしょうか。人のぬくもりのあるハンドメイドの感覚を大切にしていきたいと思います。 フレンチに関しても、チェーンではできない、伝統的なフレンチをとりいれたりしていきたい。

━ レストラン運営のポリシーはなんですか?

顧客満足の追及と、新たな飲食業態の提案です。

━女性客に対して気を使っているところはありますか?

おしゃれなインテリア、エクステリア。 それから当たり前ですが、心のこもったホスピタリティを心がけています。 親切で優しいサービスは誰の心もリラックスさせます。

━新しいお店のご計画はありますか?

構想としては、ビストロ風の「お酒とお食事が出来る洋風居酒屋的なお店」をやりたいですね。

■志を持って進めば必ず道が開け、成功する。

━最近ベンチャー起業家がもてはやされていますが、まさに柴田さんは10年前は起業家だったわけです。 後輩達にアドバイスがあればお聞かせください。

志を持って仕事をして欲しいです。志を持って進めば必ず道が開け、成功する。私はそう信じています。

━ 柴田様の将来の夢、目標を教えてください お客様に感動を与えられる、長くファンでいてもらえるお店を1店でも多く作りたいと思います。 そして、小ぶりでも、ピリッとユニークさがあって、刺激的なお店でありつづけたいです。 常に、お客様が次に求めているものを早く察知して常に時代の流れに敏感でいたいと考えています。

━ 忙しい仕事ですが、健康管理には気を使われていますか?

マラソンを趣味としてます。朝時間を見つけては走っています。

━ 他にご趣味はありますか?

絵画です。お店のインテリアのために勉強したのがきっかけですが。上達には時間がかかりそうです。

■パワーの源・・・・・ハングリー精神です。

━そのパワーの源はなんですか?

ハングリー精神です。今は誰も使わない言葉ですね(笑) 若いころに受けた屈辱感がばねになっていることは確かです。 実績の無い時は融資の際にも屈辱を感じました。 自分よりランクが上の人間を見るたびに、「いつか超えてやる」と自分自身に発破をかけたものです。 精神的にはちょっと捻じ曲がっているのかもしれませんね(笑)

■インタビューを終えて

自分で事業を起こすというのは「せん(千)みつ(三)」と言われるように実に成功の確率の低い リスキーなことです。成功法則もありません。そんな、リスクテイキングをあえてする起業家の精神的なバックボーンにあるのは、 柴田さんの言うような燃えるようなハングリー精神、屈辱をはらそうという気持ちの発露なのかもしれません。

音楽のプロを志し、挫折して、人生の第2ラウンドで起業して成功する・・・ 柴田さんの歩んでこられたのは一見小説のような人生ですが、その華やかな外面からは想像で きない精神的な修羅場を経験されてきたのだと思います。 一方で「人を喜ばせる」「感動させる」ために自身を捨てて、リスクを背負って真剣勝負をしつづける その精神は昔から変わっていないように思えました。

起業家が成功するためには、自分の本質的な喜びの追求と燃えるような情熱が必要なのだと感じました。 「自分が何をすることに本質的な喜びを感じるのか」 「それを持続していくことができるのか」 起業を志す人はそれをまず自分自身でチェックしてみましょ う。