HOME > This week pick up > 企業の本音』バックナンバー > 堀江潔さん
----- 有限会社クリーニングのシルキー 代表取締役 堀江 潔 -----

出身 茨城県水戸市
生年月日 1964年2月12日生まれ
血液型 O型
学歴 土浦日本大学高等学校卒
職歴 卒業後2年ほど化粧品雑貨の問屋で営業をする。
好きだった自動車関係の仕事の後、24歳でクリーニング業へ。
趣味 自動車レース
自分の性格
単純


設立年月日 1988年創業・2009年9月設立
業務内容

衣類のクリーニング、シミ抜き

所在地 水戸市笠原町245-2
URL http://www.jabujabu.com

修行はなし。いきなり一人で開業です(笑)

━━堀江さんは、全く異業種の車業界からクリーニング業に入られたとか。なぜあえてクリーニングだったのでしょうか?

自動車関係の仕事をしていた時に、たまたまお客様で、クリーニングの機械とか、資材を扱っている業者の方がいたんですよ。その方のお話を聞いたのが、一番最初のきっかけですね。クリーニングというのは、今まで自分とは全然関係がない世界だったんで、初めは純粋な興味から、色々業界のお話を伺っていました。

━━そのお話の中で、決め手となったポイントは?

自動車は、クリーニングと違って、金額が大きい商売ですよね。何十万、何百万単位なので、売掛金の回収も多くて、その辺が困りどころでした。
でもクリーニングっていうのは、必ず前金で、お客様のポケットに入っている小銭ぐらいで成り立っている商売なんです。そういうのを聞いて、ああなるほどな、またこれも自動車とは違って、おもしろいなと。

━━では開業すると決めてから、まずクリーニング屋さんに修行に入ったんですか?

いや、それは僕の場合、一度もないんですよ。いきなり一人で開業です(笑)

━━それは大胆ですね!

そうですね、僕もどこかのお店に見習いに入った方がいいんじゃないかと思ったんですが、相談に乗ってくれた方が、「行く必要がない」と言うんですよ。
要するに、昔のクリーニングは職人の域にあって、それはいわゆるアイロン職人なんですね。クリーニング屋さんの中をのぞくと、よく重そうなアイロンを持って、汗だくになってかけているおじさんがいたでしょう?でも、クリーニングというのは、洗って汚れを落とすのが本来の目的であって、プレスがけだけが重要なことではない。覚えるんだったら「洗い」を覚えた方がいい、「洗い」なら修行に行かなくても覚えられるから・・・って言うんでね。
だけど実際は、やってみて非常に困りました(笑)

━━ではどうやってクリーニングの知識を身につけ、開業に辿り着いたんでしょうか?

やはり、自分ひとりで覚えるのは絶対無理だと思ったので、僕が行くのではなくて人を呼んできて習ったんですね。大きい声じゃ言えないですけど、他のクリーニング店に勤めている方に仕事の帰りに寄っていただいて、授業料をお支払いして、勉強したんです。
あとはもう、クリーニングの展示会や講習会があると聞きつければ、そういうところには東京だろうが大阪だろうが必ず全部行って、そこでわからないことは質問して、見たり聞いたりするということを繰り返しました。 30歳になった時には、毎週日曜日、東京へ勉強に通いましたよ。

クリーニングだって便利なものは提供していくべき

━━そこから始まって、今ここまで店舗数が増え大きくなられたのは、何か秘訣があるのでしょうか?

やっぱり「限りなく安くいいものを提供する」ところに、一番の目標をおいているからじゃないですかね。

━━クリーニングというのは、アイロンを持って手作業で・・・というアナログなイメージがあるじゃないですか。シルキーはそれと対極にあって、機械の新機種導入や、新しいシステムなどに積極的なことが、理由の一つなのでは?

新しい機械を取り入れているのは、やっぱりいい道具を使わないと、お客様に満足してもらういいサービスを提供するのは難しいと考えているからです。無人24時間受渡しシステムにしても、クリーニングだって、新しいもの、便利なものはどんどん提供していくべきだと思っているからですね。


━━無人24時間受渡しシステムは北関東初とのことですが、それに目をつけられた理由は?

クリーニングの展示会でそのシステムを見つけ、何社かから似たものが出展されていました。日本の会社ではなくて、ほとんどヨーロッパやアメリカの会社からです。そちらの国では、動くコンベアが早くからあったんですね。
なぜなら、洋服をたたむ習慣がないからなんです。洋服はみんな、クローゼットにハンガーでかけるんですね。日本みたいにたたんでしまうと、やはりああいう「ハンガーにかけて動く」というシステムは難しく、普及しなかったのですが、うまくやればものになるんじゃないかと思いました。
既に、東京や千葉では導入しているお店があり、そこに何度も通いまして、これだったら使えそうだということで、水戸のお客様にいち早く便利さを届けたいと思って導入しました。
お金はちょっと・・・かかりましたけどね(笑)

━━その他にも、シルキーでは他店にないおもしろい企画を実施されていますが、これはどなたが考えているのですか?

大体私の勘と気まぐれでやらせてもらっています。次はどんなことを企画してお客様に喜んでもらおうかな、といつも考えてます。
でも実は私、朝誰よりも一番最初に出社して、工場で染み抜きをやってるんですよ。なにしろ、大好きですから(笑)そっちの方が、本当は性に合ってるんだよね。

お客様の喜んでくれている様子が一番うれしい

━━現在ジョビジョバでも、正社員・アルバイトを募集されていますが、ではそのようなアイディアをどんどん出してくれる方がいいですね。

店舗づくりやキャンペーン企画などのアイディアに、積極的に力を貸してほしいです。そしてなにより、困っている人を見たとき、放っておけないような人に来て欲しい。このお客様の洋服をなんとかしてきれいにしてあげたいなと、心の底から思える人。ただ私の仕事は洋服を預かるだけ、お金をもらうだけ、渡すだけの仕事じゃなくて、「きれいになってよかったですね」と、お客さんとその価値を話し合えるような方がいいですね。

━━その喜びをお客さんと分かちあえるのが、このお仕事の魅力的なところなんですね。

お客さんに「ご依頼のもの、こうなりましたよ」という時、なかなか褒めてはくれないんですよ。「ああ良かった」って心の中で思っていても、口に出して褒めてくれるのは、100人に1人か2人です。だけどお客様の顔を見てると、喜んでくれている様子がわかるんですよね。それが一番うれしいです。

━━クリーニング店の経営で、一番難しいのはどんなところだと思われますか?

クリーニングの需要そのものが、今は10年前の半分近くにまで下がっているんです。そのなかで業者の数はあまり減ってないんですね。やっぱり他社さんががんばっている中で、うちでも、他よりいい品質で、料金も一緒に下げていかなくちゃならないっていう、そのラインを、どの辺で設定するかが難しい。
戦いですよね。何しろライバル数が多いですから。

名前を覚えてもらえるクリーニング屋へ

━━これからの目標は?

僕は、茨城や水戸で一番大きい会社にしたいとは思わないんですよ。ただ、預かったものに対して、責任のおける範囲内でやっていきたいと思ってます。それしかないですね。いい仕事をいつもしていたい、という目標は、一番最初から変わりません。
でも、クリーニング店って、なかなか名前を覚えてもらえないんですよ。大抵の人が「あそこのクリーニング屋さん」って呼んでて、お店の名前は?と聞くと、わからないって言うんですね。だから、名前を覚えてもらえるクリーニング屋さんになれたら、最高だと思ってます。

━━ところで、御社のホームページのURLですが、「ジャブジャブドットコム―jabujabu.com」というのは、覚えやすくておもしろいですよね。

ジョビジョバに対抗してね(笑)本当は最初、別なドメインを取ったんですが、なんだかピンとこなくて、色々考えて変更したんです。

━━サイト内の「シャボン玉のひとりごと」というコーナー、ついいつも覗いてしまいます。社長が毎日更新されていると伺ったのですが。

そう、ホームページの更新は、全部私がしているんです。朝会社に来て、神棚に水やってから、パソコンの前に座って、ジャカジャカジャカ、とやっちゃうんです。もう私の生活で、習慣化してるんですね。
誰も見てくれなくてもかまわないんだけど、たまたま見に来てくれた方に、「なんだ10日も更新してないのか。」って思われてしまっては、まずいでしょう。
「内容はつまらないけど毎日真面目に書いてる。」 これがうちのサイトのポリシーかな(笑)ジョビジョバにも負けないようにしなくちゃね。

■インタビューを終えて

「クリーニングのシルキー」は、常に店内で新しい企画を実施している、ちょっと変わったクリーニング屋さんです。スタンプを集めると、ディズニーランドかユニバーサルスタジオのチケットが当たったり、ホームページでキリ番をゲットすると、ラップや洗剤が1年分もらえたりもします。とにかく「お客様に楽しんでもらおう」という真心と遊び心が、あちこちに見られるクリーニング店なのです。

そんなアイディアマンの社長・堀江さんは、一見強面(失礼!)ですが、冗談の大好きな、笑顔が素敵な方でした。どんな仕事でも、自分の考え方、やり方次第でクリエイティブなことがいくらでもできる、と教えていただいた気がします。
ジョビジョバも、ジャブジャブドットコムに負けないようにしなくては!