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━ 御社の事業内容を教えて下さい。
制御から汎用システム、ネットワーク関連の情報処理システムなど、さまざまなコンピュータシステムの設計と開発事業を行っています。もともとはマイクロコンピュータシステムの開発からスタートしたのですが、今は自社開発事業も行っていて、開発に3年かかった「二酸化炭素濃度測定システム」が商品化され、来年の3月には発売予定です。
━ 環境問題の面からも、発売後の反響が大きいでしょうね。購入のターゲットは?
気象庁に興味を持ってもらっています。マーケットは全世界になりますね。ユードムという社名の夢がようやく花開いてくるのでは、と楽しみです。

━ ユードムの社名の由来は?
海外進出も視野に入れていたので、大きい宇宙という意味合いがあります。「ドム」というのは、磁石はN極からS極に流れているんですが、地球ごと包むという意味があるんです。
他にも色々あります。ユーはあなたのyouだし、ドムは"Domestic−家庭的な"という意味も持っています。僕は、社員はファミリーだと思うんです。甘いって言われるかもしれませんが、家庭的な会社にしていきたいですね。色々な想いが込められた社名です。
━ 会社を設立したのは、森社長がまだ28歳の時ですね。
ええ。昭和51年設立になります。「株式会社コンピュータ情報サービス」という社名でスタートし、「株式会社ユードム」に社名を変更したのは、平成2年です。
━ 会社を立ち上げた経緯は?
僕は、北海道出身なんですよ。高校卒業間近に父親が亡くなり、大学受験を諦めて北海道の村役場に就職しましたが、どうしても自分が公務員に向いているとは思えませんでした。
何か別の仕事をしたいと悩んでいた頃、北海道に初めてコンピュータの専門学校が開校したんです。これだ!と思って仕事を辞め、その学校に通い始めました。
━ なるほど。コンピュータとの出会いですね。
そうです。でも、せっかく入学したんですが、東京でソフト会社をやっていた友人が、学校に通うより早く就職した方がいい、こっちに来て俺の会社に入れ、と言うもんですから、色々考えた結果、学校を辞め東京に出てきました。その友人の会社に入社し、茨城県ひたちなか市にあるH社へ派遣されることになりました。
━ それが、茨城県に来る事になったきっかけですね。
そこで何年か仕事をして、東京の本社に戻ったのですが、どうも東京の水があわなくて1年ほどで退職しました。それで、どうせ同じソフト開発の仕事を続けるのなら、茨城に戻って自分で会社をやろう、と思ったのが会社を創ったきっかけです。
━ 創立メンバーは?
仲間7人で出資して、取手市で始めました。現在は、その中の6人が残っていて、それぞれ役員や、子会社の取締役などをしています。
━ 事業展開の上で、苦労した点などありますか?
昭和55年に11人社員を採用したのですが、当時はお給料を払うのも非常に苦労しました。だって、20人ぐらいしかいない会社に、11人も採用したわけですからね(笑)
私自身も6ヶ月給料をもらわなかったり、自分で外回りにも出かけていましたね。その苦しい時に採用した社員達が、部長クラスになって9人残っているんですが、現在は彼らが中心になって、また若い人達を育てていってくれています。

━ その苦しい時期を乗り切ることができた、一番の勝因は何だと思いますか?
ここまで成長できたのは、創業メンバーのがんばりが相当あったからだと思います。
基盤になっているのはその役員達で、その次の世代である、9人の部長もがんばってくれました。みんな切れ者ですね。当社はもともと営業部というものが存在していなくて、ようやくこの11月に営業部を作ったんですよ。9人の部長達が、フィールドエンジニア的な動きをして、自分で仕事を取ってきていました。
そしてもう一つのポイントは、社員をずっと新卒で採用してきたということですかね。
━ 確かに御社は、新卒を毎年多く採用していますよね。
設立当時は中途採用が多かったのですが、すぐ辞めてしまう人が多く、昭和54年から新卒を採用して育てていこう、という方針になりました。
ただ、新卒採用だけが本当にいいことなのか、となると・・・他所からの血が入っていませんから、視野が狭くなる危険性もあります。
最近では、キャリア採用も積極的に行って、上層部の意識改革をしようと試みています。
━ 新卒採用に力を入れていくと、即戦力にはならないですし、教育システムも充実させる必要がありますよね。会社としては、何かとリスクが大きそうですが。
確かにリスクは大きいですよ。毎年15人前後採用しているんですが、1人や2人は必ず1年ぐらいで脱落します。
でも辞めてしまった人達も、同業種へ移る人がほとんどのようですから、当社で教育したことが同じ業界の中で役に立っているのならば、育てて良かったなと思いますね。
━ 御社は事業展開において、人財がポイントになっていますね。
会社は人財が柱である、という考え方です。人財は、人が財産と書きます。私はその言葉が大好きです。優れた人財がいるからこそ、会社が成長していくんだと思っています。
━ これからユードムへの入社を希望する学生の方々に、望むことは何ですか?
まずは、ユードムという会社をよく知ってもらう事が第一だと思うんですが、知ってもらった上で、自分はこれをやりたいという信念を持って、面接に来てもらいたいですね。要するに、ソフト開発という分野の中で、何をやりたいのかという具体的な目標を知りたいんです。
━ システム開発と一口に言っても、いろいろなジャンルがありますよね。
当社でも交通や製造、物流、電力など、じつにたくさんのシステム開発を手がけています。だから、「私を採用してくれたら、ユードムでこういうことをやりたいんだけど、それができる部署においてくれますか?」と言えるくらいの気迫が欲しいですね。
そして、常に新しい事にチャレンジできる人。研修制度などの社員教育には、僕はいくらでもお金をかけていきたいと思っているんです。その教育について来ることができる、前向きな人ならば、会社としてはどんどんバックアップしていきたいと思います。

━ では社員の方への人事評価は、どこにポイントを置いていますか?
仕事ですから、技術や知識はとても大事です。その上で、皆ときちんと話し合うことのできる人を評価します。コンピュータ技術者というのは、パソコンの前に座って黙々と仕事をしているから、自分のノルマだけやっていればいい、というスタイルになりがちです。それだけじゃなくて、コミュニケーション能力がある人が、これからの人財として必要ですね。

━ ところで御社は近々、株式公開を目指していると伺いました。その理由は?
第一には、これからの自社開発のための、資金調達が狙いです。大きいシステム開発を手がけるとなると、失敗する可能性も当然出てきますよね。でも、リスクを背負わないと、いい仕事ってできないんです。安全で簡単な仕事ばかりでは、成長も何もありませんから。そのためには、潤沢な資金が絶対必要です。
第二に、人員を増やすのも一つの目的です。今一番足りないといわれているのは、制作者ではなく、アドバイザーのように、お客様にコンサルティングができるIT技術者です。
どこか一つに偏ってしまっていて、オーソリティな人がなかなか見つからない。だから、そういった人達をこれから自社で育ててみたいと思います。そのための資金調達ですね。
━ これからの事業展開は?
「二酸化炭素濃度測定器」に絡む、別の技術を使った事業がこれからおきていくと予測しています。そういうのをきっちりつかまえて、逃さないようにして、新しい展開にしていきたいと考えていますし、測定器ですから、センサーだけ変えれば色んな測定に利用していけるはずなので、そういった方向も研究していきたいと思います。
━ 最後に、社長ご自身のこれからの目標をお聞かせ下さい。
社員には、それぞれ自由に活動してもらいたいという思いがあるので、事業部ごとに全体的にバックアップしてあげるような存在でいたいですね。例えば、研究開発はお金がかかります。そうすると、他部署からクレームもきます。そこで彼らにじっくり研究させるには、誰かが後ろ盾になってあげないと、やれないわけです。そういった部分をきっちり支えてあげる。そんな社長でありたいと思います。

■インタビューを終えて
「穏やかで優しい、懐の大きい方」――森社長に会うと、きっと誰もがそう感じるでしょう。
創業時からのメンバーのほとんどが、現在も変わらず強い団結力で会社を支え続けている一番の理由は、森社長の人柄ゆえなのだと思います。
インタビューに同席された創立メンバーの1人でもある、経営企画部長・高島さんの「みんな社長が好きなんですよね」という言葉や、お二人の交わす会話の中からも、会社の役割を超えた、仲間としての強い絆が感じられました。
「会社は人が財産」、「社員はファミリーだと思う」・・・この社長のポリシーが、ユードムをますます元気な会社にしていくことでしょう。
こんな社長のもとで、働いてみたい!と思いませんか?(モリ)
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