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----- 有限会社ネットウィンズ 代表取締役 吉村 真由光 -----



出身

茨城県
生年月日
5月5日
血液型
A型
学歴
県立水戸第三高等学校卒〜東京モード学園ファッションデザイン学科卒
職歴
ファッションデザイナー(東京)〜帰京〜広告代理店〜デザイン会社〜有限会社ネットウィンズ設立
趣味
フラワーアレンジメント(ジェーン・パッカー公認「ディプロマ」をH14.3.12に取得)
自分の性格
元気で前向きで明るい
影響を受けた人物など
出会った人すべて


設立

平成12年5月
業務内容
広告デザインからマーケティングまで手掛ける総合広告代理店
連絡先
水戸市城南3-3-5 清水ビル3F
TEL:029-302-5885 FAX:029-302-5888 E-mail:info@net-wins.com
URL
http://www.net-wins.com
 
若手女性起業家として

━ 吉村さんは、前職はファッションデザイナーだったとか。

そうなんです。今の仕事とはジャンルが違うんですが、デザイナーを夢見て、地元の高校を出てから、東京のファッションデザインの専門学校に行って、勉強をしました。その後、青山のブティック兼デザイン事務所に就職して、2年半ぐらいファッションデザイナーの仕事をしていました。

━ それがなぜ、DTPの業界へ?

東京の仕事を辞め、地元の水戸に帰ってきたら、ファッションデザイナーの仕事なんて全くなかったんです。仕方なく販売の仕事などしていたのですが、どうしてもデザインの世界に戻りたかった。それには、当時はグラフィック・デザインの仕事しかなかったんですよ。それで、水戸と東京のDTPの学校に1年間通って、DTPエキスパートの資格を取得し、広告代理店に就職しました。
その後会社を辞めて31歳の時に独立したのは、正直言うと行き当たりばったりのような所もあって(笑)年齢も年齢ですから、他に就職しても難しいし、だったら1人でやってみようか、と。

━ ご自身がフリーとして活躍することも出来たと思いますが、ネットウィンズとして会社形態にした理由を教えて頂けますか?

私も最初はフリーランサーとして仕事をしようと思っていたのですが、独立するにあたって、あるクライアントにご挨拶に行った時、「信用と実績がなければ、どんなに本人に実力があっても仕事の契約はできないよ」と言われました。お客様との取引をスムーズにするために、会社形態にしようと思ったのが法人化した理由ですね。

━ 起業をされて大変だったこと、または失敗談などございますか?

創業したばかりなので当たり前のことですけど、実績がないことが一番のネックでした。会社の規模は小さく、知名度もない。しかも社長は女。担当者レベルではOKしてくれていても、社長さんに「そんなところに仕事は頼めない」と言われて、納品間際で仕事が流れたことが、何遍もありました。経験不足ゆえに発生したことなので、今はありませんけどね。創業当時は確かに苦労しました。

━ 女性起業家として苦労されたことはありますか?

「女性だから」大変だと思っていた時期もありました。でも今は全然、そうは思いません。これは私個人の考え方かもしれませんが、やはり男性と女性にはお互いに超えられない"性域"というものがあるでしょう?それを勘違いして、男性と同等にやろうとか、同じく認めてもらいたいと思っていた時代があって、そう思って営業に行くから、そこで起こったことが「女性のくせに」と言われている気がしてたんですね。そのくせ、自分でも「女性だから」と、どこかで逃げていたんです。
でもそれは大きな勘違いだと、徐々に分かりました。女性だから駄目な時もあるけれど、逆に私が女だから、お客さんにかわいがってもらえるような、得な部分もあるんですよね。それを素直に受け入れられるようになったんです。

最大の営業は、ひとつひとつの仕事を最高に仕上げること

━ 業務について、他社との違いを少し具体的にお話しいただけますか?

WEBとDTPの他に、販促のトータルコンサルティングを行い、情報に関するプロフェッショナルチームを目指しています。私は以前いた会社で、マーケティングやCIコンサルティングの教育を受けてきました。ですからその会社を見て、調査・現状分析をし、問題点、可能性の抽出、施策の立案と提案、それをふまえたトータル的なビジュアルをディレクションすることができます。

━ 吉村さんが、実際に営業として動かれているのでしょうか。

私を入れて4名の小さな会社ですから、もちろん営業も、なんでもこなします。ただ私の営業スタイルは、売り込みに行くというタイプのものではなく、ひとつひとつの仕事を丁寧にこなして、魅力的な商品を作りあげることが、次につながる最大の営業だと考えているんです。ですから、お客様は口コミやご紹介で広がるパターンがほとんどですね。
司馬遷の「桃李成蹊(とうりせいけい)」という言葉があって、これは桃や李(すもも)の木の下には、その良い香りや実を求めて人々が訪れるので、自然に蹊(こみち)ができる、という意味なんですけど――私の好きな言葉で、座右の銘でもあります。
ですから、お客様のニーズにきちんと沿ったものを作れているかという、制作段階でのコントロールを徹底していますし、スタッフには、個人個人がスキルアップを図るように努力すること、そして人間的にも内面的にも魅力的な人間になるように、と指導しています。


━ 起業して良かったと思うことはありましたか?

やっぱりデザインすることが好きでこの仕事をしているので、自分が納得いったものをお客さんが喜んでくれると、すごくうれしいです。私たちの仕事というのは、アーティストではないんですよね。自分が満足いく商品を作って、それに値段をつけて売るという商売とは違って、市場をふまえて、お客様の考えをビジュアル化するお手伝いが仕事なんです。だから、正直言うと、自分の思い通りのデザインは、9割方できないんですよ。ただ、たった1割だけど、自分のやりたいものとぶつかる時がある。そういう時、この仕事に巡り合って本当に良かったと思うんです。

━ ジョビジョバの看板や懸垂幕、車などの看板デザインのプロデュースは、吉村さんに担当していただきましたが、あのデザインはどこから生まれたのでしょう?

あれは、磯崎さん(※(株)アイ・ティ・エイチ代表取締役)からお話を頂いたときに、ジョビジョバのイメージは「ポップで、アメリカのお菓子や洗剤みたいなパッケージ」だと言われたんですね。まだ水戸のあたりだと、異国文化的な看板って少ないじゃないですか。それで、ジョビジョバという名前の独特な個性と、異国的な雰囲気を噛み合わせて表現したらおもしろいんじゃないか、と思ってプロデュースしたのがあの看板なんです。だから、ちょっと外国っぽいでしょう?

━ そうですね。海外に行ったときに見るような、元気で明るい感じのデザインですよね。

水戸の街中にある海外の看板、というギャップを狙ったんです。なんだあれ?あ、ジョビジョバだったんだ。今度アクセスしてみよう・・・という動きになるといいな、と思いました。このお仕事も、とてもおもしろかったですね!貴重な「1割のやりたかった仕事」のうちのひとつです(笑)


ジョビジョバ・駅看板デザイン

目標は“おっかさん”みたいな社長

━ これから会社を経営していくうえでの目標を教えてください。

何があってもあそこに頼めば大丈夫、と言われるような、ネットウィンズとしての商品価値を徹底的に上げていきたいです。
だから、従業員を増やして何千人もいる会社にしたいとか、そういう野心はあまりないんです。ただかっこいいものを作るのが目的でもありません。お客様がうちと付き合って本当に良かった、と思っていただけるようなものを提供していきたい。もちろん人材もそういうふうに教育していきたいし、私もそう成長していきたいと思っています。

━ 今後、どんな社長として活躍していきたいですか?

私はいつもありのままでいいと思うんですよ。背伸びをしないで、ただ一生懸命やることです。経営者だからといって、男性と同じように力強く人を引っ張っていって、リーダーシップを発揮して・・・という無理をしなくても、女性が本来持っているお袋的な要素を生かすのがいいのではないかと思います。それは男性にはできない経営ですよね。せっかく女性に生まれて、たまたま起業するチャンスに恵まれたので、そんな経営をやってみたいですね。

━ 吉村さんにとって仕事とは?

仕事は、自分をつくるひとつのツールだと思っています。自分の人間力を高めるために、たまたま仕事があったり、家庭があり、趣味や友達があるわけです。そう考えていくと、いずれは子供を産んでお母さんというのを体験して、女性を全うした上で、仕事をしていきたいと思う。
お子さんを持ちながら経営者をやっている方も、意外と多いんですよ。そういう人の方が会社がまとまっているんですよね。もしかしたら女性の経営者として相応しい人格というのは、「おっかさんみたいな人」がドンと構えて見守ることなんじゃないかと思う。
私がそうなるには、もっと子供や夫の問題とか色々な苦労をしないと、とは思ってるんです。ただそれが実現するかは、今のところ未定(笑)

■インタビューを終えて

吉村さんに初めてお会いしたのは、ジョビジョバ・カーのデザインをお願いした時。ポップでキュートな仕上がりに、編集部一同大喜びでした。
県内では、マーケティングやCIコンサルティングを踏まえて、デザインを提案する会社は希少です。その確かなプロデュース力は、ジョビジョバの看板デザインを見れば、お分かりいただけるのではないかと思います。

そして、「吉村さんって綺麗な女性だわー」と思っていたら、会社を経営していると聞いて、びっくり。才色兼備とはこういう方のことを言うんですね!
インタビューでは、「お袋的な社長が目標」とおっしゃっていた吉村さん。「吉村さんに任せておけば安心だ」という実力と、女性ならではの気配りが、ネットウィンズが次々と新しいデザインを生み出すきっかけになっているのだと思います。さらには経営者として、時代のニーズを確実に読み取り、それを実際に仕事につなげていく感性と意志の強さも感じさせられました。

これからのネットウィンズの「プロ集団」の活躍が、とても楽しみです。そして、ジョビジョバのプロモーションサポートも、今後ともよろしくおねがいします!(モリ)