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----- 株式会社 経営創造研究所 代表取締役 -----


出身

福島県会津若松市
生年月日
昭和29年10月14日
血液型
A型
学歴
東北大学工学部応用物理学科卒
職歴
【昭和52年】日本ビクター株式会社入社
 ホーム用ビデオテープ・デジタルビデオテープの開発業務に従事
【平成8年】コンサルティング会社経営創造研究所を創業
【平成10年】有限会社として法人化
【平成12年】株式会社に組織変更
趣味
テニス・ギター演奏
自分の性格
とにかく、思ったことは実行する
影響を受けた人物など
中村天風、あいだみつを


創業

平成12年株式会社設立
業務内容
ISO(国際規格)コンサルティングを行って、新聞や雑誌などで取り上げられている会社です。 支援内容:
・ISOシステム構築・認証取得支援
・人事・賃金制度の確立
・経営戦略・計画立案
・情報化支援
・生産管理支援
連絡先
茨城県水戸市笠原町1560 第3信輝ビル2C
TEL: 029-241-9133 E-mail: matumoto@keisoken.co.jp
URL
http://www.keisoken.co.jp
 
県内の中小企業の役に立ちたい

━ コンサルティングに興味を持ったきっかけを教えてください。

 独立する前は、日本ビクターでビデオテープ開発という技術的な仕事をしていました。当初は、ビデオテープの売れ行きも好調でしたが、海外で生産されるようになってからは価格が下がってしまい、利益の確保が厳しくなってしまったんです。そんな状況の中で、何とか会社の経営を改善したいと思ったんです。
 でも、本来の私の仕事である技術力だけでは会社の改善というのは難しくて。会社経営というのは技術力も大事だけれど、それ以外の経営的なことや営業戦略とか、トータル的にできないと業績は上がらないんですね。そういうことを勉強をしたいと思って、企業の経営をコンサルティングする「中小企業診断士」という資格をとりました。

━ 独立しようと思われたのはなぜでしょう?

 資格をとってから、県から中小企業さんに経営のアドバイスをしてくれないか、と講演を依頼されたことがあったんです。講演をして感じたことは、今までの自分の経験を県内の中小企業さんに役立てることはできないか、と思ったんです。それで7年前に経営コンサルタント会社を設立しました。

━ 独立せずに、前の職場で資格を活かすことはできなかったんでしょうか?

 ビクターで要求されるのは技術力でしたから、その分野では20年以上仕事をしてきたし、十分満足しているんです。後は自分の力で生きていきたいと思ったんです。でも正直、会社にいれば給料が保証されるけど、辞めた途端に何も入ってこなくなりますから、会社を辞める時は、周囲から反対されましたよ。

━ 独立されてどうでしたか?

 最初は仕事なかったですよね。県からの講演依頼の件もあったし、この調子なら独立しても大丈夫かな?と思ったんですが、独立したら全然仕事が来なくなっちゃって。講演依頼されたのもちょうど県の予算消化の時期で、たまたま仕事がきただけの話だったんですね。おかげで、娘とよく散歩に出かけましたよ(笑)。あとは、少しでも名前を知ってもらおうと、商工会や商工会議所などに挨拶に行くなどして営業活動をしていました。種まきの時代ですよね。
 半年くらい経ってから少しずつ声をかけてもらえるようになって、9ヶ月目には平日がほとんど仕事で埋まるようになりました。たまたま皆さんにかわいがってもらえたおかげです。それでまた忙しくなって、娘と散歩できなくなっちゃったんです(笑)。

━ お仕事の魅力を教えてください。

 コンサルティング行く前に比べて会社が良くなった、ということを実感して喜んでもらえたときは、役に立てたのかなと嬉しくなります。それに、コンサルティングというのはお客様と直に接しますから、結果がストレートに跳ね返ってきます。全ての責任が自分にあるんですよね。自分でやったことに対して、全て自分で責任を負わなくてはならないところが魅力でもあるし、逆に大変なところでもありますね。

━ コンサルティングの中でもISOに着目したのはなぜでしょうか?

 独立した頃、勉強しているときにISOの案内があって、会社の経営全体についての要求事項が書いてあったんです。その要求っていうのは実は当たり前のことで、それさえしっかりやれば会社はよくなるんです。私の思う経営革新と近いものがあって、ISOという方向でやれないかと思ったんです。
 それからISOの審査経験を積んで審査員となり、並行してISOコンサルティングもやりました。ISOコンサルティングというのは審査をとるまで会社を手伝う人、審査員というのはISOができた会社に行って審査する人、立場は違うんですよ。でも両方の立場を経験することで、審査員がどういうところを見て審査するのか分かりますから、余計な文書を作ったりせず、無駄を省きながらアドバイスできてコンサルティングがしやすくなるんです。

茨城県初のISO審査機関

━ 違った立場から会社を見ることで今後の事業展開も幅が広がりそうですね。

 実は今月、新しい会社を作ったんです。今の会社はISOと経営のコンサルティング会社ですが、今度はISO審査機関で「株式会社システム認証機構」といいます。ISOって中小企業にとっては取得するのに費用が高くて、取得したいと思ってもなかなか取得できない会社も多いんですよ。ですから、中小企業が取得しやすい値段にしたい、それを地元でやりたいと思ったんです。
 この審査機関の特徴としては、東京を中心とした従来の審査機関に比べて、3割ほど安く取得できるということです。次に、中小企業の実態を尊重した審査をするということ。今までは文書をいっぱい作るとか仕事を増やすような要求に企業は苦労していたんですが、負担を軽減して無理をせず、今やっていることを中心に作っていきます。大企業並みのことをやる必要はないということです。最後に、審査員のばらつきをなくすということ。ISOというのは取得後も定期的に審査を行うのですが、審査する人によって指摘することが違ってしまい、企業の負担が大きくなってしまうんです。ですから教育と審査方針を明確にして、ばらつきがないように審査員の教育を徹底するわけです。県内初の審査機関として、この3つの考えでやっていきたいと思っているんです。

━ 中小企業にとっては心強いですね。事業展開にあたってどのような人材を求めていますか?

 勉強が好きな人ですね。コンサルティングとか審査員は、常に新しい知識を吸収しなければなりません。新しい知識とかを吸収することが大好きな人ですね。それに体が2倍以上動く人。知識も必要なんですが知識だけの頭でっかちじゃだめで、体が動く人、実行力のある人ですね。また、相手の中小企業に対して人に対して思いやれる人、見てて将来が楽しみだなって思える人がいいですね。

━就職を考えている人へのアドバイスはありますか。

 就職するんだったら全力でそこに投球するということですね。そうしないと成功は難しいんじゃないでしょうか。でも本当は全力でもだめなんですよね。120%か200%くらいじゃないとね。人間って、がんばったつもりでも6割以下くらいの能力しか出ていないそうです。この仕事をやってみて分かったのは、がんばれば倍ぐらいはだせるということ。だから全力でやれば必ず道は開けるし、どんな人でも成功すると思います。

家族との時間も大事、今は朝4時から仕事

━ 松本さんは全力投球したからこそ今があるんですね。

 創業当時から比べたら今は落ち着きましたよね。あの頃は休みがなかったですから。今は朝3時半に起きて、4時には事務所に来て仕事をしているんです。夜はできるだけ7時くらいには帰って家族と一緒にごはんを食べるようにしています。やっぱり仕事だけではだめだと思うんです。仕事だけっていうのは、ある意味楽だけど問題があるんです。家族も大事なんですよね。それに、夜の残業というのは疲れてしまって能率も上がらないんです。朝早いととても集中できて、能率が上がるし、家族が寝ているときに仕事をしているから家族には迷惑はかからないし、朝起きて仕事をするということは一石三鳥くらいの得なんですよ。ただ、大変なのは慣れるまでですね。私も今はすっかり慣れましたけど。

━ ご趣味でテニスをやられているそうですね。

 大好きなんです。もう20年くらいやっていて、今は週に2、3回はやっています。いつやるかというと、やっぱり朝です(笑)。我々の財産は体だけだし、健康維持とストレス解消にもなりますからね。それと、1年ほど前からギターを習い始めたんです。うちの奥さんがフルートを吹くので、伴奏をやってくれって言われたのがきっかけです。忙しいから無理だといったんですが、仕事だけでは寂しいし、芸術的な面もあるといいのかなと思って始めたらけっこうおもしろくて、今先生に習ってがんばってますよ。

━ 最後に今後の目標をお聞かせください。

 弊社ではコンサルティングした企業を対象にアンケート調査やっているのですが、顧客満足度最低80点以上になれるよう目指しています。また会社方針に従って、県内の中小企業の役に立てる、経営革新、改善のお手伝いをさせてもらって少しでも役に立ちたいと思っています。

■インタビューを終えて

 「私たちも自分自身の経営者なんですよ」と松本さん。

 「私たちは、自分の肉体を持って自分の人生を経営する経営者。自分は何のために生きているか、自分なりの答えを見つければ自分の経営は必ず成功します。」まずは、自分自身を経営できるか、ということが全てにおいての原点になるようです。
 松本さんのお仕事は、あらゆる知識が必要とされ、毎日の勉強が不可欠です。そのため家族が眠っている時間に勉強をし、人一倍努力をされてきました。「何とか中小企業の役に立って茨城県を元気にさせたい。」その思いは、中小企業の心強い味方となり、今後県内にはISOが浸透してゆくことでしょう。

 今回の取材で、私自身「自分自身の経営者」として自分に恥ずかしくない人生を送りたいと考えさせられ、自分にとってまたひとつ貴重な糧となりました。人生のコンサルティングまでもしていただいたようです。本当にありがとうございました。(さる子)