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----- 株式会社小貫写真館 専務取締役 -----


出身

水戸市
生年月日
昭和43年 3月 5日
血液型
A型
学歴
茨城高校 卒
日大芸術学部 卒
ブルックス写真大学 卒
職歴
【平成2〜4年】ササキスタジオ勤務
  (東京のコマーシャルスタジオ)
【平成8年】(株)小貫写真館
  現在 専務取締役
【平成15年】(有)ブリス 設立
  代表取締役
趣味
Drink・映画鑑賞・旅行
自分の性格
明るい人間
影響を受けた人物など
小出先生(船井総研)
喜田先生(話道塾)


創業

明治24年西暦1892年創業
業務内容
平成12年西暦2000年1月1日に新たに水戸市千波町にサンタバーバラ風スタジオ”Paseo Nuevo”をオープン、近くの偕楽園・千波湖などでロケーション撮影もできるほか、館内どこでも撮影可能なオールロケーションスタジオとして話題を呼んでいます。
【お宮参り・七五三・Wedding・広告写真・照明写真・家族・成人・卒業写真・スクールフォト】
連絡先
PaseoNuevo(パセオヌエボ)
茨城県水戸市千波町 2482-1(TEL:029-305-3101)
小貫写真館
茨城県水戸市泉町 1-6-12 (TEL:029-221-3515)
E-mail: info@onuki.tv
URL
http://www.onuki.tv/
 
『アメリカで本当の意味で写真の面白さを知った』

━ アメリカの大学で写真の勉強をされたそうですね。

 もともと実家が写真館だったので、何の抵抗もなく小さい頃から後を継ぐんだと思っていました。ですから、高校卒業後は写真を勉強するために東京の大学に行きましたが、いまいち興味が持てなくて、その頃はただ何となく大学生活を送っていた、という感じだったんです。それから、東京のコマーシャルスタジオで写真撮影の仕事をしたのですが、その頃ですね、きちんと写真のことを勉強したいと思うようになったのは。以前からアメリカには良い写真大学があると聞いていたので、じゃあ行ってみよう!とアメリカに渡りました。

━ 大学生活はどうでしたか?

 行ってみたはいいけど、日本と違って厳しかったですね。本当に厳しくてドロップする人もたくさんいましたが、その中でもある程度良いものを作ったり、努力をすればきちんと認められるんですよね。アメリカは多民族国家だから、いろんな国や民族の人がいるので偏見もありますが、実力社会ですから。そういう部分は学校の中にも多々あって、良い写真を撮れば、「すごいじゃないか」って認めてもらえるんです。そうすると、自分もどんどんやる気が出てきて「よし、今度もまたいいもの作ろう!」って思うようになって、結果的にアメリカに行ったことは自分にとって大きな自信に繋がり、本当の意味で写真の面白さを知る機会となりました。

━ 以前、友人の結婚式に出席したのですが、その時のカメラマンが小貫さんだったんですよね。その後、写真を見せてもらったのですがちょっと変わった撮り方をされていて、でもそれがまた新鮮で、とても良かったと友人も喜んでいました。

 ブライダルの撮影では、カメラマンはレンズを変えたり撮影する角度を変えたりと、工夫しながら誰もやったことのないような個性的な写真を撮ろうとするのですが、今ではそうした撮り方も普通になってきてしまっている感じがします。でもそんな中でうちのスタッフは、さらにまた違うアングルやいろんな撮り方を考えたりとみんな頑張ってますよ。逆に僕なんか置いてかれちゃってるぐらいです(笑)。現場を踏んでる人間のほうが強いですからね。

━ このお仕事の大変なところはどの辺でしょうか?

 写真に関していえば、全く同じシチュエーション、全く同じカメラを使って同時に写真を撮ったとしても、絶対みんな違う写真になってしまいます。皆がある程度のクオリティを保って、ある程度以上のレベルで写真を撮るようになってもらう、という技術的な部分が難しいですね。それにはセンスも必要だし、うちも会社としてもっと大きくしたいと思っているのですが、これが育たない限りは絶対的に会社も大きくできませんから。でもそれはカメラマンだけではなく、受付や接客など全てにおいてある程度のレベル以上の人を育てる、という人材的なところが難しいですね。

『元気で明るく挨拶ができる人』

━ 求める人材像は?

 やる気のある人はもちろんですが、元気で明るくて挨拶ができる人ですよね。カメラマンにしても、いくらセンスがあっても暗い人だと写真も暗くなっちゃうし、元気で明るい人なら写真も明るくなるんです。ですから、元気で明るくて挨拶がきちんとできる人だったらあらゆる面でプラスになるし、何とかなると思います。そういう人は写真を撮るのだって上達も早いだろうし、受付・接客にしてもとても良い受付になれますよね。元気、明るい、挨拶によってお店の印象というのは変わってしまいますから、とても大事な部分だと思います。

━ 確かにそうですね。社会人の基本としてそうありたいですね。

 僕自身も、常に元気で明るくいようとは思うんですけど、やっぱりいつもとはいかないですよね。そんな時はどうしようもないですけど、心がけてはいますよ。お酒を飲んでる時はいつも元気なんですけどね(笑)。

『良い写真を撮るには心も必要』

━ 実際にカメラマンを志望する人ってどのくらいいるのでしょう?

 本当にカメラマンになりたい人って、ごくわずかしかいないと思いますね。それにカメラマンって技術職じゃないんです。むしろクリエイティブな所もなければならないし、エンターテイナーとまではいかないけど、いかにお客さんを盛り上げることができるか、これができないとうちが求めてるカメラマンにはなれないと思うんです。風景だったら、カメラさえあればその時間その場所に行けば撮ることはできるし、自分ひとりいればコミュニケーションも必要ありません。でも私達の仕事の場合、どうしても相手が対人ですから話しかけなければならないんです。声をかけながら相手を緊張させないようにできるだけ普段の表情を撮る、本当に良い写真を撮るには技術だけじゃなく「心」も必要なんです。それがさっき言ったような、明るい人間であれば大丈夫だと思うんですけどね。

━ 転職を考えている方に対してアドバイスをお願いします。

 転職を考える人っていうのは、自分がやってる仕事に満足いかなかったり、給料面のことであったり、才能を認めてくれないとか理由があると思うんですけど、まず人のせいにしないことですね。会社が悪いとか認めてくれないとか、仕事が自分に合わないとかじゃなくて、自分自身がどこまで努力できるかだと思うんです。例えば、その仕事に自分がいかに合わせていくことができるか、自分がいかにそこの仕事場でどれだけのことを吸収することができるか、いくら自分に合わないと思っても吸収することって多々あると思うんです。その仕事内容だけじゃなくて、ここでもう少しいい人間関係を築こうとか。自分自身を磨かない限りは転職しても同じ結果にしかならないんじゃないでしょうか。ですから、いかに自分を磨くか、人間性をいかに磨くか、というのが僕は一番重要だと思います。

━ これから社会に出る学生の方にメッセージを!

 働いていくうちに、本当は自分が何になりたいのか、自分はこういう風になりたいっていうのが2〜3年経つと出てくると思います。その時に、その大きな目標に向かってじゃあどうすればいいのか、と自分自身がライフプランニングを立てられるようにやっていけばうまくいくと思います。もし、うまくいかない理由があるだとしたら、ほとんどがみんな目標なくただ日々の仕事をこなしてるに過ぎないと思うので、大きな目標を持ってやっていってもらいたいですね。


『お客様とスタッフが感動を共有できるような写真館』

━ お店に来てくださるお客様に対して、どのような気持ちで接したいと思いますか?

 今の時代、これだけデジカメが普及して携帯カメラもあって、撮ろうと思えばいつでも写真を撮ることができます。そんな中で、わざわざ写真館に写真を撮りに来て、写真を残して頂けるということはとてもありがたいことだと思うんです。成人式だって、撮ろうと思えば携帯カメラで撮っておけばどんな着物着たかとか証拠写真は残ると思います。でも、ここに来るお客様は、この一瞬をよりきれいに撮ってもらいたい、家族の写真にしてもその時の一瞬をより価値あるものとして大切に残したい、という特別な思いをもって来られるんです。お客様にいかに喜んで帰っていただくか、これに尽きると思うんです。ですから、写真が良く撮れるのは当たり前のことで、お店に入った瞬間から「来てよかったな」って思ってもらえる接客をして、良い写真ができてさらに喜んでいただく。それを姿を見てスタッフも良かったと感動する、お客様とスタッフが感動を共有できるようなお店作りをしていきたいと思っています。

━ 今後は会社をどのように展開していきたいとお考えでしょう?

 もちろん、多店舗展開をしていきたいというのが僕の中にあります。そのためには、ある程度以上にスタッフを育てていかなければならないので、スタッフ育成が今の一番の課題ですね。また、昨年にカメラマンの派遣を行う「有限会社ブリス」を設立したんです。ブライダル撮影がメインなんですが、東京に進出したので何とか成功させたいと思っています。

━ 最後に、ズバリ写真の魅力は?

 自分の思うことを表現できること。人間であれば良い一瞬の表情を収める事ができる、瞬間の像を捕らえることができることですね。それは自然の風景を撮っても何でもそうだと思うんですけど、そこが写真の魅力なんですよね。ビデオだと、たとえ良い表情があっても動画だから流れちゃう、そこで止まってないから、一瞬を捉えることができないんです。写真だったら、良い表情をきちんとファインダーの中に収める事ができれば、そのまま止まりますから。誰かのことをぱっと思い浮かべる時って、その人が話しているというよりもその中の一瞬、画像が止まったようなものをイメージしやすいそうです。動いているイメージよりも静止画のようなイメージのほうが人間の頭の中には残るんですね。それをきちんと表現できるのが、写真の素晴らしいところだと思います。

■インタビューを終えて

 小貫写真館の歴史は長く、創業が1892年(明治25年)で、お客様の中には「おじいさまに写真を撮ってもらった」という方もいらっしゃるそうです。

 モノクロだった写真もカラーとなり、アナログ式から今ではデジタル化が主流となり、時代とともに写真の技術も変化し続けてきましたが、写真を撮る人の心は創業当時から変化していないようです。小貫写真館では、これから先どんなに機械化が進んでも、心の部分だけは創業当初から変わらず未来へと引き継がれていくでしょう。誰でも手軽に写真を撮れる時代ですが、私たちが忘れかけていた本物の写真というものがここにはあるのだと思いました。

 どんなに時代が変わろうとも、変わってほしくない、変わってはならない部分があります。小貫さんは今、新会社を設立されるなど意欲的に事業展開をされ、多忙な日々を送られていますが、代々受け継いできた心は変わることなく、これからもお客様に喜ばれるお仕事をされていくことでしょう。今後の活躍に期待大です。貴重なお話をありがとうございました。(さる子)