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This week pick up! 働く人の本音 vol.13 (2001/09/18)

水戸プラザホテル様 会社説明会特別インタビュー

◆宿泊部門

鈴木 宗孝さん
(宿泊フロント)


JJ 宿泊部門は、どのような内容のお仕事なのですか?
鈴木 宿泊部門は6つのセクションで成り立っています。
ホテルの正面玄関を担当するドアマン・ドアガール、お客様のお荷物をお運びするベルボーイ・ベルガール、宿泊の手続きを受付するフロントカウンター、お電話でのご予約やご案内をするオペレーター、客室の清掃を担当するハウスキーパー、そしてコンシェルジュは宿泊以外の手続きを担当し、 お客様の執事のような役割を果たします。
   
JJ 鈴木さんはフロントの担当ということですが、志望された動機があれば教えてください。
鈴木 自分で、自分自身の性格を考えたとき裏方の作業よりもフロントに立つような前線の仕事のほうが向いていると感じたからです。もともとホテルでの仕事を希望したのはフロントの明るいイメージに憧れたという理由もありますし。
   
JJ フロントはお客様との最初の接点でもあり、華やかな印象があります。
鈴木 高校生のときに漠然とホテルで働きたいと思いたちました。それからずっとその思いは変わらなかったのです。多少ドラマやドキュメント番組の影響もあったのかな。
 
 
JJ ホテルマンを目指すために、努力されたことはありますか?
鈴木 専門性を身に付けるべきと考え、高校卒業後はホテルの専門学校に進みました。
 
JJ そこでどのような勉強をされたのですか?
鈴木 そうですね。ホテルの仕組みなどの学科勉強のほかに2ヶ月の実務研修がありました。これは実際のホテルに入り、実務を体験するのです。
   
JJ はじめてのホテル体験はいかがでしたか?
鈴木 いくつかの部門の研修を受けた結果、やはり私は宿泊フロント部門が合っていると確信しました。研修を通じ、ホテルのお仕事以外は考えられないほど、さらに魅力を感じました。
 
JJ 御社は入社後研修はありますか?
鈴木 はい、あります。私は2年前にお台場のホテル日航東京で研修を受けました。何もかもが新鮮でしたね。
   
JJ 2年前は、まだホテル日航ができたばかりですよね。
鈴木 そうです。いつも満室状態でした。他のホテルを経験することは、新鮮な問題意識を持つきっかけになるので本当に勉強になりました。
 
JJ 今のお仕事で特に気をつけているところや、仕事をうまく進めるコツのようなものがあれば、教えてください。
鈴木 人間の第一印象は3秒で決まるといわれています。そしてホテルに来館されるお客様が一番はじめに出会うのが宿泊部門のスタッフ。つまり、私たちがお客様との出会いの瞬間に見せる笑顔、言葉遣いがホテルの印象を決定付けてしまうのです。これは大変責任の思い立場です。
 
JJ やはり笑顔ですか。
鈴木 満面の笑顔です。それがお客様にとって、居心地の良いホテルと感じさせる最も大切な要素の一つと思っています。 いくら最高のサービスを提供しても、仏頂面でされたら不愉快でしょう。多少のミスがあっても、笑顔がカバーしてくれる、人間ですから。
 
JJ 笑顔を自然につくるというのは一般人には難しいです。
鈴木 実はテクニックがあるのです。人と接することが苦手な人でもそれを教われば自然に笑顔が出るようになる魔法のような秘訣が。
   
JJ コツがあるのですか?
鈴木 一番のコツは気持ちです。
 
 
JJ コツですか?
鈴木 お客様に喜んでいただき、満足そうな笑顔を見たいという気持ちが自然に笑顔をつくらせると思います。
 
JJ 笑顔を作ろうとするのではなく、お客様を喜ばせようと思う気持ちを持てば自然に笑顔が出るということなんですね。
鈴木 そうです。サービス業は心理学です。一度つぼにはまると止められなくなりますよ。
   
JJ ホテルマンは俳優であるという方もいます。
鈴木 そうとも言えます。シナリオの無い役を演じているのかもしれません。しかも観客の反応がダイレクトの返ってくる難しい劇です。知力・体力・精神力をフル稼働させて。
   
JJ 仕事に対する姿勢が素晴らしいですね。
鈴木 本当に好きだから一生懸命になれるのだと思います。
   
JJ ところで御社の人事が決定する流れを教えていただけますか?
鈴木 まず自分でやりたい仕事の希望を出し、それから本社の人事課が配属を考えます。
   
JJ 転職者に関しては、やはり仕事のキャリアが重要な要素になるのですか?
鈴木 キャリアも重要ですが、経験よりもまず、やる気、熱意、向上心そして問題意識を人事はみていると思います。
 
  □インタビューを終えて
 

大阪のリッツカールトンに泊まったときのこと。エレベータでボーイが誤って私の革の鞄にオレンジジュースをかけてしまった。鞄は特に汚れたわけではなかったが、部屋に入ると和服の女性が謝りに来て(おそらくサービスの責任者だろう。)クリーニングをさせてくれという。断る理由も無かったので、鞄の中身を出して鞄を渡した。2時間後ぴかぴかに磨かれた鞄が帰ってきた。鞄を渡すときもジュースをかけてしまったボーイと一緒にその女性が丁重に謝罪にきた。
次の朝、チェックアウトのとき、今度は副支配人が奥からでてきて、2人に謝られた。素晴らしいリカバリーショットである。客がそんなサービスを悪く思うわけは無い。完璧である。
それ以来大阪に行くとリッツに泊まることにしている(高くて大変だけど)。そして、すでに100人以上の友人に「リッツはいいホテルだ」と言い続けている。結構な宣伝になっているのではないだろうか?

僕には1歳の娘と4歳の息子がいるが、上の子供がまだ1歳になっていなかったとき、事情があって夜中に幼児食を出してくれるホテルを都内で探していた。某ホテルに電話をしたら、メニューに無いからダメですと断られた。オムツがないか?と聞くと近くのコンビニエンスストアにありますとの応え。ホテルオークラはメニューに無い幼児食をつくってくれた。子供の喜びそうな小さなおもちゃを添えて。最初に断られた某ホテルにはそれ以来泊まっていない。顧客をつかむサービスとはそういうものだと思う。

サウスウエスト航空やディズニーランドのサービスの逸話を読んだりしていると、サービスとはフレキシブルで、クリエイティブなものであることをツクヅク感じる。顧客を感動させ生涯の思い出をつくってあげることができれば、顧客は実に忠実にそのサービスに恩返しをする。これはあらゆることに通じる原則でもある。

そして笑顔、それは入り口である。その先にどんな感動が待っているのか、僕はいつも期待してしまう。
新しい水戸プラザホテルのサービスはどんな感動を与えてくれるのだろうか、とても楽しみだ。