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● 出身: 秋田県
● 生年月日: 2月4日
● 血液型: O型
● 学歴: 秋田県立角舘南高等学校卒業慈恵医大高等看護学院卒業
● 職歴:

・慈恵医大付属病院5年間勤務
・産経新聞医務室5年勤務
・中学校の養護教諭2年勤務デペロでの訪問入浴パートとして5年勤務

● 家族構成: 夫・子供3人(長男・長女・次男)5人家族
● 趣味: 特になし。ボーっとしてる時間が欲しい
● 自分の性格は?: 素直な部分と頑固な部分があり年とともに頑固な部分が多くなった気がする。




■会社 寺島薬局 介護事業部
■お仕事内容

 

訪問入浴のチーフという立場でチームの一員として現状で日々奮闘している。訪問入浴サービスは専門性顧客満足の質の追及・効率など多くの課題の中で日々努力している。介護部本部のつくば営業所の管理者としては訪問介護の管理介護用品の販売のほかトータルヘルスケアを完全なものにし、健康フェアーの実施、介護新聞の発行などに取り組んでる

■介護そして訪問入浴という仕事


━ まず武藤さんのお仕事についてお聞かせください。


寺島薬局の介護事業部本部 つくば営業所で、管理者をしております。 具体的には、「訪問入浴サービス」や「訪問介護」、「介護用品の販売」など、トータルヘルスケアのために奮闘する毎日です。

━ 「介護新聞」と「健康フェア」について教えてください。

介護新聞は、「ドラッグ寺島」の様々な専門スタッフの知識をお客様に提供したいとはじめたものです。 「健康フェア」は、各店舗で血圧や体脂肪、血糖値などをサービスで測定して、健康に関するアドバイスや、健康食品やお薬のコンサルティングを行っています。

━ 介護事業部には現在何名のスタッフがいるんでしょうか 。

社員、パート含め約50名のスタッフがいます。

━ すべての営業所で訪問入浴、訪問介護を行っているのですか?

訪問入浴は6営業所、訪問介護は4営業所で行っています。

■中学校勤務の教え子が同じ職場に

━ 武藤さんは以前病院勤務をされていたとお聞きしています。

看護婦を始めた時、慈恵医大付属病院の産科で人の誕生に携わるお仕事をしていました。 その後、新聞社の医務室、中学校の養護教諭を経て介護の仕事に携わるようになりました。 病院では人の誕生に携わり、中学校の養護教諭では反抗期の子供たちと向き合い、現在は人の介護にあたる有意義な仕事をさせて頂いています。

━ 保健室の先生って子供たちにとって重要な存在だったりしますよね。担任の先生に言えない事も相談したりとかありますよね。

ええ、実はその時中3だった子が今同じ職場で働いているんですよ。お別れ会で挨拶を読んでくれた子なんですが、是非働きたいという事で・・・とてもありがたいことです。今の私は「厳しくて、中学校にいた時のイメージとは違う」なんて言われますが(笑)

━ 介護というお仕事を始められたきっかけはなんでしょうか

結婚と出産で10年程仕事のブランクがありました。 そろそろ復帰をしたいと考えていたときに、たまたま中学校から養護教諭のお話を頂き勤務していたのですが、勤務時間や勤務場所が不安定で、負担も多かったんですね。 そこで、現場の体験を生かしたいという考えもあって、訪問入浴の仕事をパートで始めたのです。 最初は特に「介護の仕事がしたくて」といういうわけでは無かったのですが、 やってみて仕事の奥深さとかやりがいを知り、しかも自分に一番合っていると気づきました。 それからずっと介護の仕事に携わっています。

━ 「訪問入浴」は、ご自宅まで訪問して入浴のお手伝いをするサービスですね。お仕事の流れを教えてください。

利用者のところへ、通常、看護婦、ヘルパー、オペレータの3名で伺います。 看護婦が血圧・脈拍・呼吸・熱を測定、状態をチェックし、保護者や本人から健康に関する情報を収集、 入浴できるかどうかの判断をします。入浴可能と判断されたら、ご本人にあった入浴時間と湯温、水圧などを決定し入浴の準備をします。 それから安全な方法でご本人を浴槽までお運びし、入浴を楽しんでいただくという流れです。

━ 現場ではどのようなご苦労がありますか?

措置制度の頃は、訪問入浴の依頼者の中に重症の方はほとんどいなかったのですが、介護保険がスタートしてからは増えました。 私の担当している方にもランク5の方がいます。 入浴は、身体に負荷がかかります。体の状態によっては、症状を悪化させてしまうこともあるので、安全性には神経を使います。 たとえば、様々な病気を併発しているケース、年齢が90歳以上・・・最高は103歳です・・・ の方、そういう方々に安全にお風呂を楽しんでいただくには 仕事への使命感と集中力が要求されます。

━ 平成12年度の介護保険の施行で何か変わったと感じられることはありますか?

介護保険施行以前は、行政からの依頼でサービスを行っていて、国のサービスという意識が強かったと思います。 今は、サービスを受ける側はお客様としての意識が高まり、サービスをする側は、顧客満足の意識をもつようになったと思います。

━ これからの高齢化社会において、「介護」に関して私たちが認識すべきことはなんでしょうか?

介護保険は徐々に浸透してきていると実感しますが、まだ地域格差があって、 入浴車を玄関先に止めることに恥しいと感じたり、近所の目を気にしたりして、 私共のような専門の人間に委ねる事を恥ずかしいと感じる方も大勢いるようです。 介護を外に頼むのは、普通のことで、何も恥しいことではありません。 自分達で問題を抱え込まず、どんどん私たちに依頼してほしいと思います。

■ハートの中にスポンジを

━ 今までのお仕事で印象に残るエピソードを聞かせてください。

ある高齢の男性の利用者のかたのおくやみに伺った際に、 その方の奥様で介護をされていたおばあさんに 「もう、寝たきりになることも怖くなくなりました。自分が寝たきりになったらまた皆さんにお会いできるんですよね」とおっしゃっていただけたこと。 帰る時に私たちの車が見えなくなるまでずっと外で手を振って見送ってくださって。 そのときは言葉では言い尽くせない感動を味わいました。

━ そういう人間的な感動は他の仕事ではなかなか得られないものです。

それがこの仕事の「つぼ」なんでしょうね。そんな時が一番嬉しい時です。お礼状なども頂くこともあり、ありがたく思います。それと逆に、自分の判断が本当に正しかったのかどうか、今でもわからないと思うような厳しい現実に直面するような出来事もありました。

━ そういう厳しい現実を乗り越えるにはどうしたらいいのでしょう?

私は、仕事の判断をするときに、それの判断が本当に本人とって良いものか、 自身の自己満足ではないか?自省するようにしています。 自分にも言い聞かせている言葉ですが、よくスタッフに「ハートの中にスポンジを持とう」と言います。 このお仕事は、やはり精神的に重い部分が多い。 その人の人生をそっくりそのまま引き受けていかなくてはならないですから。 でも、出来る限り良い状態でいて欲しいから、家族とスタッフ、様々な人たちで支えになってあげたい。そういう思いを持ちつづけるためには、心の中にスポンジをもって、思いを吸収し、一軒一軒ごとにスポンジから絞り出さなくてはなりません。 そうでないと、1日7軒くらい伺う利用者の方々と心から交流することはできないのです。 聞いているフリをすると相手はすぐに分かってしまうものです。それでは信頼関係が成り立ちません。 ですからハートにスポンジをもって、一軒一軒集中するように心がけています。

■魂の瞬間がやりがい

━ お子様も3人いらっしゃるそうですが、家庭との両立も大変ですね。

受験生もかかえていますし、反抗期真っ只中ですのでいろいろと大変です。 私は国道408を真っ直ぐ通り通勤しているんですが"榎戸の交差点"で気持ちを切り替えるようにしています。 「家のことはここまで」帰りも「仕事のことはここまで」という具合にです。(笑い)

━ これから介護のお仕事を目指される方へ何かアドバイスがあればお願いします。

専門性や技術は後からついてくるものだと思うんです。 この仕事に一番必要だと思うのは感性ですね。 人をいとおしく思い、自分のことのように思いやりを与えられる感性です。 この仕事をしていると、利用者の心とぶつかり合う瞬間、そして一体化する瞬間があるのです。 その瞬間を、私は魂とよんでいるのですが、これがこの仕事の"やりがい"です。 これを見つけられるか否か、そこに意義を感じられるか否かがこの仕事を継続できるかどうかの分かれ道です。 この仕事の"やりがい"を見つけられないまま、辞めていく人もいるのでそこが残念なところでもあります。


□インタビューを終えて

「介護の仕事は、魂の仕事である」 武藤さんは私たちに介護の現場から、それを教えてくれました。人生の最後を目前にしたときに、人は本音を語りはじめます。 苦しさ、痛み、喜び、悲しみ、後悔、憎しみ、あらゆる感情が、心の防波堤を越えてあふれ返り押し寄せてきます。それらを一つ一つ丁寧にほぐし、癒していく作業こそが介護の本質なのでしょうか。

通常、親しい人がこの世から去ってしまう事に直面したとき、人はなすすべを失います。 なぜなら、そこでその人は物理的にはジエンド、 その人との現実的な関係性はすべて終わりだから、やり直しがきかないから。 謝ることもできず、孝行もできず、言い訳もできない。 それを乗り越えるために人が唯一できるのは、記憶の中に彼らとの有効な関係を持ちつづけることができるか?ということだけであり、 そのためには、日々の生き方を自分の良心に照らし合わせて正しいと思えるものにしていくしかありません。

人の心を理解する感性と、常に自分の行動を自省する厳しさ、 そしていくつもの厳しい現実に対処しつづけるための切り替えとタフさ。 人間の本質に常に触れ合わなければならない介護のお仕事は、人としてどう生きるかの追求そのものといえるでしょう。