HIROYA HAGA
+担当 店長業務
+出身地 茨城県
+生年月日 S35年12月28日
+血液型 B型
+学歴 駒澤大学商学部経営学科
+職歴 東京都教員〜居酒屋店長〜医療機器営業〜喜八楽八那珂町店 店長
+趣味 ギター、パソコン
+自分の性格 面倒見が良い



■店舗名 喜八楽八 那珂町店
■事業内容 居酒屋、レストランチェーン店
■グループ
喜八廊、一丁、異人館
■従業員 120名
■所在地 那珂郡那珂町菅谷1574-1
■TEL
029-353-1388

 

スタッフみんなで協力してお店を作る

 芳賀さんは、現在「喜八楽八那珂店」の店長としてご活躍中ですが、どのようなきっかけで今のお仕事に就かれたのでしょうか?

大学が東京だったのでそのまま東京で働いていたんですが、4年前に親と暮らすために茨城に戻ってきました。茨城に戻って営業の仕事をしていた頃に、妹から喜八楽八と同系列の「一丁」というお店の料理がおいしく評判が良いと聞いて、僕自身東京でも居酒屋の店長経験もあったので、その経験を生かせればと思い転職を決めました。

 東京での経験も含めると芳賀さんはサービス業のベテランですね。このお仕事の魅力を教えてください。

ずっと同じお店で働いていると、当時付き合っていたカップルがこのお店に通いながら結婚して、しばらくすると子どもを連れて来てくれる、なんてこともあります。いろんな人のいろんな人生のドラマを見ることができるんです。毎日違うお客さんが来て、いろんな人に出会えることがこの仕事のおもしろいところです。

 店長というお仕事はひとつの店舗を任せられるわけですから、ご苦労なども多いのでは?

あまり自分にプレッシャーをかけずに、自然体で無理をしないでやっています。人間だからできないことがあって当たり前だし、失敗した時は失敗を認めて同じことを繰り返さないようにする。お店は、自分1人ではやっていけませんから、スタッフみんなで協力し合ってお店を盛り上げていく、そういったスタンスのもとにやっています。

 スタッフ全員の協力が必要なんですね。スタッフにはどのように仕事をしてもらいたいですか?

僕は自主性を重んじています。言われてやるのと、自主的に自分から仕事を探してできるのではぜんぜん違いますからね。お店では終礼の時に、今日は仕事でどのようなことをしたかを報告してもらっています。他のスタッフの、「あの人は今日こういうことを気がついてこういうことやったんだ」という話を聞いたことにより、自分も明日やろう、と思ってもらいたいんです。


店長は野球監督。うちの店が次のステップへの通過点になればいい

━ 私もよく利用させてもらうのですが、「喜八楽八」さんは料理がおいしいと評判もいいですよね。

そう言ってもらえるのは嬉しいんですが、その分大変なのは、仕込みから盛り付けまで手間もかかるので、時間との戦いです。人が作るものなので料理に気持ちがないと、お客さんはすぐ感じ取りますから、常にお客さんの気持ちを考えて、料理を作らなければなりません。今ではこうした居酒屋もいっぱいあるし、次を考えないとすぐ追いつかれてしまいます。飲食業での生き残りは大変ですから、お店単位で来てくれるお客さんひとりひとりを大事にすることが大切です。誉められたからとおごってばかりもいられないんです(笑)


━ お酒を飲むお店だけに、酔ったお客様への対応に困惑することなどありませんか?

確かにいろんなお客さんが来ますね。言わなくてはならない時に、言う勇気がなかったばかりにお客さんを怒らせてしまったことがあって、言うべき場面では言う勇気も必要なんですね。誠意を持って話をすればお客さんも分かってくれますから。お客さんを心から歓迎してもてなす気持ちがあれば、選ばなくても自然と言葉はでてくるし、そのお客さんと話をしようというサービス精神があれば、自然にその人に合う話もできるんですよね。そうした人との触れ合いを大切にすると、お客さんもお店につくというより人についてくれるんです。

 アルバイトスタッフが多いと、入れ替わりも頻繁なのでは?

このお店は、みんな仕事続けてくれるから助かってますよ。でも、一般的に見ても飲食業はスタッフの入れ替わりが多いほうですよね。だから野球の監督みたいなものだと思ってます。今年の1年生はどうかなとか、3年生は準決勝までいくかなとか。3年生が卒業したらまた1年生が入ってくるみたいな。うちのお店が次のステップへの通過点でもいいと思うんです。お店で働いたことで、何かしら勉強になってくれたら、働き始めた時よりも成長して辞めていってくれればいいかなと思っています。ただ、一緒に働いたスタッフやお客さんとの出会いは忘れずにいてもらいたいですけどね。

 お店には若いスタッフも多いですね。一緒に仕事をされてどのように感じられますか?

今の若い子の方が表情が豊かですよね。表情にふくらみがあるっていうのかな。そういうのを見ていると平和なんだなと思います。心の不景気にはならないんですね。昔の人間はがんばるぞ、やる気があるんだっていうような表情を作ることはできても、今の若い子のような表情を作るのは難しいんじゃないかな。昔の人の価値観で見ると見落としてしまいそうな部分に、今の若い子の良さが隠れているように思います。僕はお給料をもらいながら若い子と一緒に仕事をして、その子たちの考え方をただで聞けて、料理に関してもこういう出し方もあるんだなって勉強もできて、いろんなことが吸収できるので良い仕事をしていると思っています。

━ 芳賀さんにとっての採用時の判断基準は?

仕事ってある程度やらせてみなくちゃ分からない部分ってありますから、僕の場合は接客業としての最低条件をクリアすれば仕事をやらせてみます。今、気の利いたことができなくても、やろうとする気持ちがあるのなら金髪でも採用して、金髪を直してきたら仕事をやらせるでしょう。人って環境が育ててくれるんですよね。今までの環境があって今のその人の性格があるわけだから、違う環境の中にいれば、人はまた変われるはずなんです。

━ ジョビジョバを見ている方へのメッセージ、今後の「喜八楽八那珂店」についてお聞かせください。

大事なのはそこで仕事をして何を学んだか、だと思います。自分で稼いだお金で何かを買うのは当然のことですが、物を残すこと以外に自分自身に残す物を何か見つけてほしいですね。アルバイトをしながらでもいいから自分にできることって何なのかをよく考えて、自分の可能性を大事にして決して諦めないでほしいです。それをお手伝いできる職場でありたいと思っています。


□インタビューを終えて

喜八楽八さんでは「お薦めメニュー」というものがあって、お店ごとにスタッフが考えたメニューを出すそうです。
ある女性スタッフの方は「自分たちで考えたものを料理という形でお客様に出すことができて、お客様に喜んでもらえたときはとても嬉しい」とおっしゃっていました。また、「お店で働くことによって仲間が増え、自分の感性も磨かれ、あらゆる可能性が見えてきた。」とも。
実はこの女性スタッフの方、最初は人見知りが激しかったのですが、あるきっかけで接客の手伝いを始めたら意外と自分に合ってることに気づいて、今はとても仕事が楽しいとのこと。この女性のように、知らない自分が、まだまだ自分の中に眠っているのかもしれませんね。

芳賀さんは、こうした一人一人の可能性をとても大事にしてくれる方で、なんだか「金八先生!」と呼びたくなってしまうような、頼りがいのある店長さんです。芳賀さんがお客さんやスタッフから慕われる理由を、インタビューを通して私も感じることができました。(さるこ)