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店長は野球監督。うちの店が次のステップへの通過点になればいい
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━ 私もよく利用させてもらうのですが、「喜八楽八」さんは料理がおいしいと評判もいいですよね。
そう言ってもらえるのは嬉しいんですが、その分大変なのは、仕込みから盛り付けまで手間もかかるので、時間との戦いです。人が作るものなので料理に気持ちがないと、お客さんはすぐ感じ取りますから、常にお客さんの気持ちを考えて、料理を作らなければなりません。今ではこうした居酒屋もいっぱいあるし、次を考えないとすぐ追いつかれてしまいます。飲食業での生き残りは大変ですから、お店単位で来てくれるお客さんひとりひとりを大事にすることが大切です。誉められたからとおごってばかりもいられないんです(笑)

━ お酒を飲むお店だけに、酔ったお客様への対応に困惑することなどありませんか?
確かにいろんなお客さんが来ますね。言わなくてはならない時に、言う勇気がなかったばかりにお客さんを怒らせてしまったことがあって、言うべき場面では言う勇気も必要なんですね。誠意を持って話をすればお客さんも分かってくれますから。お客さんを心から歓迎してもてなす気持ちがあれば、選ばなくても自然と言葉はでてくるし、そのお客さんと話をしようというサービス精神があれば、自然にその人に合う話もできるんですよね。そうした人との触れ合いを大切にすると、お客さんもお店につくというより人についてくれるんです。
━ アルバイトスタッフが多いと、入れ替わりも頻繁なのでは?
このお店は、みんな仕事続けてくれるから助かってますよ。でも、一般的に見ても飲食業はスタッフの入れ替わりが多いほうですよね。だから野球の監督みたいなものだと思ってます。今年の1年生はどうかなとか、3年生は準決勝までいくかなとか。3年生が卒業したらまた1年生が入ってくるみたいな。うちのお店が次のステップへの通過点でもいいと思うんです。お店で働いたことで、何かしら勉強になってくれたら、働き始めた時よりも成長して辞めていってくれればいいかなと思っています。ただ、一緒に働いたスタッフやお客さんとの出会いは忘れずにいてもらいたいですけどね。


━ お店には若いスタッフも多いですね。一緒に仕事をされてどのように感じられますか?
今の若い子の方が表情が豊かですよね。表情にふくらみがあるっていうのかな。そういうのを見ていると平和なんだなと思います。心の不景気にはならないんですね。昔の人間はがんばるぞ、やる気があるんだっていうような表情を作ることはできても、今の若い子のような表情を作るのは難しいんじゃないかな。昔の人の価値観で見ると見落としてしまいそうな部分に、今の若い子の良さが隠れているように思います。僕はお給料をもらいながら若い子と一緒に仕事をして、その子たちの考え方をただで聞けて、料理に関してもこういう出し方もあるんだなって勉強もできて、いろんなことが吸収できるので良い仕事をしていると思っています。
━ 芳賀さんにとっての採用時の判断基準は?
仕事ってある程度やらせてみなくちゃ分からない部分ってありますから、僕の場合は接客業としての最低条件をクリアすれば仕事をやらせてみます。今、気の利いたことができなくても、やろうとする気持ちがあるのなら金髪でも採用して、金髪を直してきたら仕事をやらせるでしょう。人って環境が育ててくれるんですよね。今までの環境があって今のその人の性格があるわけだから、違う環境の中にいれば、人はまた変われるはずなんです。
━ ジョビジョバを見ている方へのメッセージ、今後の「喜八楽八那珂店」についてお聞かせください。
大事なのはそこで仕事をして何を学んだか、だと思います。自分で稼いだお金で何かを買うのは当然のことですが、物を残すこと以外に自分自身に残す物を何か見つけてほしいですね。アルバイトをしながらでもいいから自分にできることって何なのかをよく考えて、自分の可能性を大事にして決して諦めないでほしいです。それをお手伝いできる職場でありたいと思っています。
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