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◆◇◆ 適職診断:自分に向いている仕事を知るには? 2004/12/03 放送

【ポイント】作業検査。簡単な作業に現れる「人の適性」
A:自分の適性を知るには、人によっていろいろな方法があると思うんですけれど、客観的な見方ができるものとして、いくつかの「テスト」があるので、そのへんをお話してみたいと思います。
 適性検査としてよく聞くものとしては、大学生が就職試験を受けるときなどに、「クレペリン検査」っていうのがあります。これは一行に数字がたくさんあって、それをただ足していくっていう作業を何回もやるんですけど、忍耐力テストみたいな感じですね。

Q:それで、粘り強さとかを測るんでしょうか?
A:その結果は「作業曲線」っていう結果となって、緊張感の持続とか、練習効果とか、そういう分析になるんですね。
 こういう「作業検査」というのは、「簡単な作業」にこそ、人の性格や特性が現れる、という考え方に基づいています。
【ポイント】「自分の願望」を排して客観的な検査結果を得るには
Q:簡単な検査といえば、「○○占い」とかそんな感じのものをよく学生だったり若い人だとやっていると思うんですけれど?
A:それはそれで楽しみながらできるし、良い結果がでれば、それで勇気付けられて就職も上手くいく、というパターンもあるんでしょうけれど、・・・ちょっと簡単すぎる、というか恣意的(主観的)な結果になりがちですね。
Q:では、どういうものが「客観的」というのか、正確に自分の適性を表している、とみることができるんでしょうか?
A:そうですね、これは「職業選択」とは関係のない検査なんですが、医療現場で使われる「実用コミュニケーション能力検査(CADL:キャドル)」っていうものがあります。このテストでは、言葉に頼らないで、状況から自分のやるべきことができるか、というテスト形式になっています。
 たとえば「どこかへ出かける」という設定で、切符の販売機の絵があって、手元にお金を持っているとして、その後の行動;コインを投入口に入れて、切符のボタンを押すとか、が正常にできるか?、というテストですね。

Q:状況を読めるか、ということですね? でも、それも「簡単な作業」ですけれど、そうすると何がわかるんでしょうか?
A:こういうテストのポイントは言葉による「自己申告」をしないことですね。
 たとえば「あなたは周りの人から好かれていますか?」みたいな設問だと、それに対する答って、事実の場合もあるでしょうけど、もしかすると「そうであって欲しい」とか「そうなりたい」とか、自分の願望だったりしますよね。
 だから、あまり直接的な言葉による設問や、それに対する自己申告からの診断結果というのは、注意が必要な場合がありますね。

【ポイント】より職業選択に結びつけると? VPI職業興味検査
Q:だれでも自分の性格ってある程度自分で「説明」できる気でいると思うんですけど、それを意図的・恣意的にならないように職業選択に結び付けるにはどうすればいいんでしょうか?
A:そうですね、ちょっと逆の発想で、職業名を直接選択して、その選んだ職業から、その人の性格や興味を診断する、というテストがあります。
Q:あ、職業名をもう最初から自分で選んじゃうわけですか?
A:はい、これはVPIというテストなんですけれど、テスト用紙に職業名が160個並んでいるんですね。で、それぞれについて「興味があるか」をチェックしていくんです。これは、結構やるのも面白いテストですね。あんまり考えて答える、という形式でもないですし。
Q:結果としてわかるのは、その選んだ職業が合っている、ということなんですか?
A:このテストでは、まず、その職業が共通にもっている「興味分野」;
■現実的興味領域:機械や物を対象とする具体的で実際的な仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
■研究的興味領域:研究や調査などのような研究的・探索的な仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
■芸術的興味領域:音楽、美術、文芸など芸術的領域での仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
■社会的興味領域:人に接したり、奉仕したりする仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
■企業的興味領域:企画や組織運営・経営などのような仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
■慣習的興味領域:定まった方式や規則に従って行動するような仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
という6つに分けて、あなたはこういう分野への興味・関心が強いですよ、という分析があって、そこからさらに、どういう心理的傾向;
●自己統制傾向:自己の衝動的な行為や考えをどの程度統制しているのかを示す。
●男性−女性傾向男女を問わず、一般に男性が好む職業にどの程度強い関心を持っているかを示す。
●地位志向傾向:社会的威信や名声、地位や権力などに対して、どの程度強い関心を持っているかを示す。
●稀有反応傾向:職業に対する見方がどの程度常識にとらわれず、ユニークであるかを示す。
●黙従反応傾向:どのくらい多くの職業を好んだかを示す。
があるか、という分析があります。
 直接的な職業名をスタートラインとして、逆にそこから性格や適性を導き出して、それらを、あらためて職業とか職種を考える場合の手がかりに使う、ということなんですね。
【ポイント】EQ:感情を数値化、そのフィードバックから対人関係の改善、仕事へのやる気も
Q:でも、そうすると、あらたに自分に向いている職業がわかってくるわけですよね。となると、これから就職するとか、転職という場合のサポートとしては役立つと思うんですけれど、・・・いま勤めている会社の中にいて、今の仕事を続けるべきかどうかの岐路に立っているとか、そういう場合に役立つものはありますか?
A:この場合、EQ(イーキュー)という、「心の知能指数」とも呼ばれる、人の見方というかテストがあります。IQは「知能指数」で、それに対してEQは「感情指数」という意味ですね。
 このEQでは、感情から人を見た場合、他人の感情を理解できるか、とか自分の感情を上手くコントロールできるか、とかそういった能力を数値化するテストなんです。

Q:どうやって検査するんでしょう? この場合、やっぱり自己申告じゃあてにならないですよね。「私はめったに怒らない」とか自分で言ってもホントはどうだかわからないですよね?
A:実際のテストは、「面白いテレビを見ると自分でも愉快な気分になってしまう」マルかバツか、という言葉の設問もあるんですけど、ほかに、人の顔写真があって「この人は今何を考えてると思いますか?」みたいな問題もありますね。
Q:人の表情を読み取るって、それだと、あまり意図的には答えを作れないから、客観的なテストになるかもしれませんね。
 でも、人の表情をどう感じるかって、そのときの自分の気分とか意識にもよりますよね?

A:そこがEQの得意とするところで、EQは、「あなたはこういう人間です!」というような「固定的」「絶対的」な判断をするものじゃないんです。
 現時点でのヤル気とか、モチベーションとかを表すものでもあるし、その中身が「感情のコントロール」とかなので、テスト結果のフィードバックを受けることで、自分の職場での人間関係だったり、営業職であればお客さんとの関係とか、そういう点で改善するポイントがわかる。
 そのポイントを気をつけて仕事をすれば、さらにヤル気もでてくる、
 で、またEQを受けてみると、テスト問題の「人の表情」が明るく見えてくるかもしれない、
 という発展的な「循環」を見込めるものなんです。

Q:そういう人間関係とか、そうですよね、仕事をする上で一番気になるところだし、あらためて気付きにくいところですしね。
 なるほど、そういうテストというかフィードバックを得てその先まで、となれば、就職や転職じゃなくても、今の仕事を続ける上で、という意味でも役立ちそうですね。

A:そうですね。あまり仕事のためだけ、ということではなくても、「気付かなかった自分の素顔」というか意外な結果も「楽しめる」ので興味のある方は、先ほど紹介したVPIやEQなど、ジョビカフェのほうで実施していますので、ぜひチャレンジしてみてください。


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