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◆◇◆ フリーター、NEET(ニート)について 2004/12/10 放送

【ポイント】フリーターとNEET(ニート)の違いとは?
A:フリーターという言い方は皆さんご存知だと思うんですけれど、NEETという言い方もまだ完全に定着したわけではないと思いますが、新聞などでも目にすることはあると思います。
Q:そうですね。NEETという言い方は、茨城では、残念なきっかけで有名になったりもしてると思いますが・・・。このフリーターとNEET、なにが違うんでしょう?
A:はい。一般的には、NEETというのは、「学生でもなく、働いてもいなく、働くための準備もしていない若者」、つまり、なにか「ヤル気のない若者」という意味で用いられるようです。
  それに対して、フリーターは、アルバイトだったり、またはすぐ転職したり、と、多少失業状態の期間はあっても、とりあえず働く気のある若者、という意味で用いられるようになっています。
【ポイント】NEET:イギリスで言われ始めた言葉
Q:NEETというのは、最近の現象なんでしょうか? いつぐらいから言われだしたんでしょうか?
A:これは、もともとはイギリスで言われ始めた言葉で、young people Not in full-time Employment, Education nor Trainingの略です。1990年代からの調査の中で使い始められた言葉なので、そう古い言い方ではありません。
 ただし、このイギリスの場合では、いま日本でいわれるNEETとは意味合いが違っていて、イギリスのNEETは、正社員じゃないすべての人の総称で、日本で言うフリーターも含まれます。また、失業中であっても、世界中を旅してるとか、ボランティアの仕事をしているとか、早くに子供ができてしまって働きたくても働けない、というケースも含まれるので、かならずしも「ヤル気」がない、ということではないようです。

Q:「ヤル気」があっても働けない、というのは大変でしょうけれど、世界中を旅して回るとか、ボランティアとか、そのようなケースであれば、ある程度、個人の選択というか個人の自由で、そう社会問題として取り上げる、という感じでもないようですけど・・・?
A:たしかに若いうちにすこし自由に過ごし、その後はしっかり働く、ということであれば問題にはならないと思いますが、ある期間をニートとして過ごすと、その後のキャリア:具体的には、出来る仕事の内容とか給与などにのちのち影響が出る、というところが問題視されているようです。
【ポイント】日本でのNEET。実際には
Q:日本の場合に戻ると、イギリスより絞り込んだ意味の、その「ヤル気」のないというNEETだと、長期的な影響はありそうですね。やはり一般的な最初の就職のタイミングを逃すとそのあとも引きずるようなケースが多いのでしょうか?
A:一昔前ほど決まった時期に就職しなければならない、ということもないので就職できるかどうか、といえばいつかはできるんでしょうけど、やはり本人の仕事上での経験や、社会経験がない、という部分は、その後に任せてもらえる仕事内容などに影響は出ますね。
Q:いま日本でのニート状態の人の人数はどのくらいなのでしょうか?
A:厚生労働省が9月に発表した内容では52万人、また他の調査では63万人(※調査によって差がある)という数字が出ています。でも、いわゆる「ひきこもり」状態でカウントできていない人数もいるので、もっと多いのでは?とも言われています。
Q:50万人とか60万人というと、どのような数値なんでしょう?
A:だいたい日本で働いている人の人口は5,300万人ぐらいですから、働いている人が100人いると、NEETの人が1人いる、という割合ですね。また15歳から34歳の人口でみれば、全体の2.2%、つまり100人に2人以上の割合とも言われています。
【ポイント】NEETは、社会全体:みんなの問題
Q:100人に対して1人とか2人というと、確率としては、かなり身近な距離にもそういう状態の人がいる、ということにもなりますけれど、実際にそういう人たちに対して、どうすれば良いんでしょう? 何かアドバイスとかできるんでしょうか?
A:ここは難しいところですね。やっぱりNEETになった経緯というか理由って人によって様々ですよね。家庭とか学校とかの環境にもよるでしょうし、あるいは何か出来事があって、という場合もあるでしょうし・・・
 また、個人の問題ではなく、企業でも「即戦力」が欲しい、という事情もあるでしょうし、新卒採用も減っていますし。そういう意味では、個人だけの責任でもないわけですね。
 さらに、NEETを続けるとその後就職しても、その人が稼ぐことの出来る生涯賃金は、一般の人に対して70%から50%ぐらいになってしまう、とも言われています。すると、その人自身も大変ですけれど、社会全体としても個人消費が落ち込み、結果として経済成長率が低くなってしまう。そのような意味ではみんなの問題ともいえると思います。
※参考資料:平成15年版 国民生活白書〜デフレと生活−若年フリーターの現在(いま)〜
※参考資料:NEET人口の将来予測とマクロ経済への影響(※ PDFファイル)(第一生命)
※参考資料:平成16年版労働経済の分析(厚生労働省)

Q:そうですね、働かない、となると個人的な責任とか個人的な理由に目が向きがちですけれど、結果的には社会全体の問題ですよね。「経済成長率」なんていう言葉が出てくると、ちょっと大きな話になりがちですけど、身のまわりの人の働き方から考えると、その結びつきが理解できる気もしますね。
A:そうですね。国としても、「厚生労働省キャリア形成支援室」などが、若者自立塾などいろいろな策を立ててはいます。
※参考資料:平成17年度 労働政策の重点事項(案)(厚生労働省)
 ただし、80年代のフリーター、現代のNEETと言葉の違いはあっても、古くて新しい問題、という気もしますね。個人の事情も様々ですし、企業の事情もあるでしょうし、そう簡単な「答え」というのもない感じもありますけれど、私たちも、これからもjobi-joba.comを通じて、なんらかのサポートができればと考えています。


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