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◆◇◆ 【茨城のすごい人】雪村周継(せっそんしゅうけい) 2006/08/18 放送
【ポイント】常陸太田市出身の画僧
Q:さて、今日はどんなお話でしょうか?
A:はい、今日は「茨城のすごい人」シリーズで、現在の常陸太田市出身の画僧、雪村周継(せっそんしゅうけい)という人についてお話したいと思います。
Q:雪村周継って、もしかしてついこの前伝統工芸のお話のときに出てきた、「雪村うちわ」の人ですか?
A:そうです。その時に色々調べてみたんですが、なかなか面白...いえ、とってもすごい人だったので詳しく紹介してみようと思いまして。
Q:はい、よろしくお願いします。では、その前にちょっとこの間のお話を復習してみましょうね。
A:あ、それはいいですね。お願いします。
Q:はい。画僧である雪村周継が創始した「雪村うちわ」は、茨城県常陸太田市の伝統工芸品でありまして、水戸黄門も愛用したと言われているうちわです。現在その伝統を守っているのが、84歳のおばあさんただ一人、さあ大変だ、というお話でした。
【ポイント】400年も昔の技術がそのまま...
A:ありがとうございます。今回はその創始者、雪村にせまってみたいと思います。さて、突然ですが、雪村っていつ頃の時代の人だと思いますか?
Q:ええ!? え〜と、水戸黄門が愛用したんだから、江戸時代の初めの頃でしょうか?
A:おしい! 室町時代なんです。詳しいことは分かりませんが、西暦1500年くらいに生まれて、80なん歳まで生きたそうですよ。
Q:それじゃ、雪村うちわは、少なくとも400年以上の歴史を持っているってことですよね?
A:そうなりますね。しかも、材料も製作技法も、ほとんど当時から変わっていないらしいです。
Q:すごいですね、400年も昔の技術がそのまま受け継がれているなんて。なんていうか...ロマンですね。
A:雪村うちわの技術もそうなんですが、雪村の絵画の作品自体も、当時ものとしてはずいぶん多く残されているんです。
【ポイント】あえて田舎で...
Q:そうなんですか? 画僧ってつまりはお坊さんですから、お寺で大切に保存されていたんでしょうかね。
A:ええ、それもあるとは思いますが、もう一つ面白い説がありまして。
Q:はい。
A:それはですね、雪村が「田舎者」だったからなんです。
Q:田舎者、ですか?
A:当時...戦国時代の都って、京都ですよね。とすると、当然、文化の中心も京都になるわけです。
Q:そうですね。
A:でも、雪村は京都に行ったことがなくて、関東を中心に活躍していました。京都の画家の絵は戦乱で焼けてしまったものが多いので、雪村の絵は比較的多く残っているといわれているんですね。
Q:田舎者で良かった、ということですかね。
A:そうかもしれませんね。ちょっと複雑な心境ですけどね。
【ポイント】身に付けたスキル。独自の発想。賛同・支援する仲間。
Q:う〜ん、でも、そんな田舎でよくこんな有名になるほど活躍できましたねえ。しかも戦国時代なわけですし、絵だけで生きていくなんて大変だったんじゃないでしょうか?
A:そうですね。関東や東北の有名な戦国大名や高名なお坊さんに助けられながら、絵の道を探求していったと言われています。
Q:やっぱりファンとか、助けてくれる人がいたんですね。
A:はい。多種にわたる画法を身につけていたばかりか、独自の発想で工夫された画風は、都にも引けをとらないと言われるほどだったようです。
Q:それはすごいですね。で、その画風って、具体的にはどんな画風なんでしょうか?
A:はい、一言で言って、躍動感あふれる、イキイキとした画風ですね。彩色も墨色(ぼくしょく)も濃淡がすばらしく、光の加減が見事な色彩感を生み出してます。構図も当時のほかの作品と比べて斬新で面白いし、それはもう現代に近いものと言っても過言ではありませんよ!
Q:すごい、宮田さん、なんだか評論家みたいですね。
A:まぁ、だいたいネットに書いてあったんですけどね。
Q:あらら〜?
【ポイント】覚悟と強さ。と同時に、柔らかさ・優しさ・コミカルな。
A:でもでも、絵を見て共感できましたし、ちゃんと面白いな〜、と思いましたもん。
Q:確かに、なんか面白い、惹かれるものがありますよね。どことなく、マンガチックというか...。なんだか、江戸時代くらいのナントカ草子とかの絵みたいに感じますね。
A:そうですよね。とにかく色々な画家に影響を与えたといわれているので、もしかしたら、日本のマンガも元は雪村から...なんて可能性も、あるかもしれませんね。
Q:だとしたらステキですね〜。
A:厳しい戦乱の時代を絵の道に生きて、400年以上もの長い間人々に愛されつづける作品と、そして工芸技術を残した雪村周継さん。彼の生き様には、とてつもない覚悟と強さが感じられるのですが、その作品はそれだけではなく、どこかこう、柔らかいというか、優しい、コミカルとも言える雰囲気ももっています。
Q:そうですね。なんと言うか、奥深さを感じますね。
A:はい。私たちもそんな深い、味わいのある人間になりたいものですね。そのために日々努力して、自分の道を歩んでいきましょう!
【ポイント】ところで、その雪村うちわ。お値段は...?
Q:はい、うまくまとめていただいたところで、ちょっと質問があるんですが。
A:はい、なんでしょう?
Q:雪村うちわって、おいくらくらいするんですか? お話を聞いてたらなんか欲しくなっちゃって。
A:あー、私達も調べているうちに欲しくなっちゃったんですが、値段わからないんですよ。ネットで調べてもどこにも出てなくって。常陸太田市に問い合わせてみるとわかるかもしれませんね。
Q:そうですか。でも作ってる方が一人しかいないとなれば、結構お高いんでしょうかね。
A:どうでしょうね。でもとても丈夫なので大事に使えば二、三十年はもつらしいので、ちょっと高くても買う価値はあるんじゃないでしょうか?
Q:そんなにもつんですか。じゃあ私のほうでも本格的に色々調べてみたいと思います。ありがとうございました。
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